都立中高一貫校も私立中学と同じく偏差値が受験塾によって公開されていますが、偏差値が高い学校の方が必ずしもご自身のお子さんにとって難しい受検になるかどうかは別の話です。
2020年度版の都立中高一貫校の偏差値ランキングをざっくりと書くと、以下のとおりになると思います。
小石川 72
両国 67
桜修館 66
三鷹 66
大泉 65
南多摩 65
武蔵 65
九段 65
富士 64
白鷗 63
立川国際 63
偏差値は目安なので、詳しく知りたい方は以下の記事でご確認ください。
この偏差値ランキングをみて、模試でこんなに高い偏差値とったことないし、取れるとも思えないから無理!と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
うちの子はenaに2年以上通いましたが、模試で一度も60を超えるような偏差値を出したことはありませんでしたが、先ほどのランキングで言う上位の都立中高一貫校に合格することができました。
それって当日たまたま運よく点が取れただけなんじゃないの?と言われるかもしれませんが、私はそうは思いません。
確かに、当日のテストも重要ですが、実はそれと同じくらい報告書点が重要だからです。
うちの子は、内申点は満点を取れるようにと親としてサポートした結果、満点ではありませんでしたが、かなりの高得点を取ることができました。
これが、偏差値が低いわが子が合格できた理由であることは間違いありません。
報告書点は、学校ごとによってかなり特徴的な配点がなされています。
なので、よくよく志望校の報告書点がどういう配点になっているのか確認しておかないと、偏差値だけをみて合格可能性が低そうだと思い、志望校を下げたつもりが実はお子さんにとって返って不利な状況を招いてしまった、ということがあるんです。
報告書点(内申点)については、こちらの記事で学校ごとに細かく検証しているので参考にしてみてください。
実際、わが子の友達の子は、模試ではいつもずっと良い成績だったのですが、最後の最後で偏差値だけで言えば志望校を下げにも関わらず、残念ながら落ちてしまいました。
報告書の点数の付け方には、各学校がどのような子を入学させたいと思っているのか、つまり、入学する「適性」があるかどうかということがまさににじみ出ています。
都立中高一貫校全体で、適性検査での独自問題の割合が減り、共通問題の割合が増える傾向にあるのは、学校側としても本当の適性を見るためには報告書という、ある程度長いスパンで検証された結果をみないと判断できないという考えに基づいてのことなのかもしれません。
模試の点数や偏差値が伸びないと、親としては焦って余計に塾に通わせたり、過度に勉強させたくなってしまうかもしれませんが、その一方で、日々の学校生活、副教科の授業をおろそかにしてしまうと、返って合格への道は遠のいてしまいます。
こういったことを考慮して、わが子に志望校が本当に「合う」のか「合わない」のかというところを親がみてあげるのが都立中高一貫校の合格のポイントだと思います。
関連記事
都立中受検の合格ライン 最低ラインの目安を検証してみた。適性検査と内申点の割合は? - 都立中高一貫校のはてなブログ
得点開示に行ってきた。内申点(報告書)は教えてもらえない。 - 都立中高一貫校のはてなブログ