受検日まで残り1か月ほどとなりましたが、わが家ではラスト1か月を過去問題に費やしました。
だいたい、どこの塾でも過去問はこの1か月くらいでやるようにと指導されると思いますし、塾に行って解く問題も、過去問や予想問題みたいなものががほとんどになります。
ただ、これをやるだけでは意味がありません。
過去問に自宅で取り組む場合に注意した方がいいポイントをまとめてみました。
1.過去問は古いものから新しいものへ
過去問は、7年くらい前までの全都立中高一貫校の過去問集を用意しました。
受検する学校のものは10年間の過去問があってもいいかもしれませんが、7年以上前の問題だと、塾などで研究されてしまって練習問題などで似たような問題が出てきてしまっていたので新規性がなく、本番を想定するための過去問としては効果が半減すると思いました。
過去7年くらいのものだと新刊では売っていなかったので、わが家ではメルカリを活用して購入しました。
問題を解くときは、わが家では受検校のものから古い順に取り組み、それが終わったら似たような出題傾向をもつ学校、それが終わったらそれ以外の学校、という感じで取り組んでいきました。
学校ごとの傾向といっても、結局、7年もたてば結構変わっているので、実際には学校はどこから取り組んでもあまり変わらないとは思います。
どちらかというと、古い年から新しい年の順にやっていくということが、本番になれるという意味では良いような気がします。
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2.本番と同じ環境で解く
残り一か月のこの時期に過去問を解くことの意味の一つが、本番になれるということがあります。
受検当日、いつもの力を発揮するために、普段からできるだけ本番と同じ環境を整える必要があります。
なので、途中で声をかけたり、かけられたりするのはなし。トイレも解答中は行かないように事前に済ませておくこと。
えんぴつや消しゴムのチェックもしておきましょう。
そして、静かな部屋を用意してあげて集中できる環境を作ってあげてください。
また、時間は必ず測ってやりましょう。
時間内に解くために、問1から取り組むのか、問3から取り組むのか、初見で問題の回答順序を頭の中ですぐに計画できる訓練になります。
あと少し時間があれば解けそう、というときでも制限時間がきたらとにかくそこで終了。
一度終わらせて、あとでじっくり解答させるようにします。
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3.レビューをしっかりやる
問題を解いて点数を出したら、解けた問題と解けなかった問題をきっちり整理しました。
そしてここからが重要なんですが、解けた問題と解けなかった問題、それぞれに対して親子でレビューをやることです。
過去問の解説には、その問題を解くためのベストアンサーが書いてあるので(たまに解説の方に誤植があったので、親がちゃんと注意してください!)、できればその通りに解答できているかをチェックします。
当然、ベストアンサーどおりではなく、別の解き方をしていてもいいんですが、難問と言われるもののほとんどの問題は、ベストアンサー通りに解かないと絶対に時間が足らないはずです。
逆に言えば、ベストアンサー通りに解かずに解答していると、他の問題を解く時間を奪われてしまい、結果、もっと簡単な問題を解答できずに白紙にしてしまうリスクがあるということです。
なので、ベストアンサー通りの解答を目指すということは、つまり「本番で合格点を獲るためのペース配分を身に着けること」につながるということです。
さらに言えば、ベストアンサーを思いつく「発想力」を磨く訓練だと思ってやることです。
算数で言えば、計算の回数をできるだけ少なくして解くことができたかとか、国語で言えば、同じ文章を何度も読み返したりしなくても要点を整理できたかということをチェックするわけです。
難問だとベストアンサーの解説を読んでもいまいちよくわからないので、そこは親が時間をかけてさらに嚙み砕いて説明してあげました。
また、親でもうまく理解できない、説明できないところがあったら、塾の先生に聞きに行かせて、そこで受けた説明を今度は子どもが親に説明する、という形で知識を定着させました。
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4.まとめ
これを1か月間、親子で頑張って取り組んだことが合格につながったと考えています。
わが家では、知識の定着やうっかりミス対策として間違えた問題をまとめてストックしておき、朝などに1,2問ずつ解いていました。
過去問集は本番を想定するために上手く使うということが重要なポイントだと思います。