2020年の東京都立小石川中等教育学校の中適性検査の問題分析を行いました。
小石川中は、適性検査Ⅱの大問2と、適性検査Ⅲが独自問題なので、こちらについて詳しく見ていきます。
適性検査Ⅰと適性検査Ⅱについては、以下の記事で問題分析しています。
速報!2020年都立中適性検査Ⅰの問題分析!難易度 傾向 共通問題について - 都立中高一貫校のはてなブログ
続報!2020年都立中適性検査Ⅱ共通問題の分析!難易度は? - 都立中高一貫校のはてなブログ
小石川 適性検査Ⅱ 問題分析
大問2は、貿易の為替、円、ドルについての問題でした。
グラフを完成させて、その数字から問題点を分析して答えを導き出させる問題で、桁数の多い計算が伴うというところは例年通りでした。
テーマとしても難易度的にも一般的な模試などで出てくるものと同レベルだと思われるので、日ごろの成果をそのまま発揮できるかどうかが問われた問題だと思います。
小石川 適性検査Ⅲ 問題分析
例年通り大問が2問で、大問1が理科の分野、大問2が算数の分野でした。
小問7問という点も同じで、攻勢としては例年通りでした。
大問1は、お茶について変化から分析力や思考力、判断力など、課題を解決するための総合的な力が求められる問題でした。
小問1は、お茶に変化が起きる仕組み、その実験方法、そして結果について考察するという問題。
小問2は、色や味の性質変化の仕組みを答えさせる問題。
小問3は、小問1と同様、変化が起きる仕組み、その実験方法、そして結果について考察するという問題。
小問4は、性質変化が起きる他の食品での例を提示させる問題。
例年は仕組みについて図示させていましたが、今年は図は書く必要はなく、書いても良い、ということに変わっていました。
内容的に図で説明する方が難しい回答だったので、文章で説明する能力をみるのが意図だったと思います。
文章で説明できるように訓練してきた子には有利に働いたかもしれません。
例を挙げる小問4については、性質変化についての問題をどれだけ解いてきたかで、知識の引き出しを見ている問題だったと思います。
身近なものでは、フィルム貼りされた紙、塗装されたガードレールなどを挙げて答える問題でした。
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大問2は、カードゲームの問題でした。
小問1は、与えられた条件で二人のうちのどちらが有利かを考える問題。
小問2と3は、いずれも必勝法を答えさせる問題。
小問2は、条件の洗い出しができれば、あとは記述作業だけなので比較的解き易かったと思います。
逆に、小問1の方が、与えられた条件を整理して分析するのが難しい内容だったので、ここで時間をかけずに手早く解答できるかがポイントだったのではないでしょうか。
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