都立や公立中高一貫校対策模試で、常に偏差値が50台と低かったわが子ですが、入学後にどのような成績となっているのかレポートします。
どの学校を受検するか、偏差値を元に迷っているご家庭の参考になればと思います。
普通に考えると、偏差値に見合わない学校に入学したことで、落ちこぼれてしまうのではないか、という推測が立つかと思いますが、結論から言うと、予想に反して好成績で推移している状況です。
成績は、これまでの中間試験、学年末試験の5教科(国語、数学、理科、社会、英語)及び9教科(左記5教科+音楽、体育、美術、技術家庭)の点数を総合計した得点の学年順位によって判断しています。
うちの学校では、希望した生徒には順位を教えてくれます。
そういう制度になっているとは知らず、一年生の終わりから聞いてきてもらうようにしました。
中1のときに一番良かった順位で10位台後半、悪かった時で40位台前半でした。
現在、中2ですが、一番良くて20位台前半、悪くて30位台前半という状況です。
生徒数は120名なので、一番悪いときでも上位40名に入っていることになるため、学校の偏差値に見合う成績を上げることができているといえそうです。
この結果だけ見ると、入学前の偏差値で、授業についていけないかもしれないという心配は杞憂ということになるかもしれません。
授業と自宅学習でついていけないということがないかどうか、わが子に確認してみましたが、特についていけないような内容はないということでした。
数学については、学校指定の教科書は使わず、私立の進学校等と同じ「体系数学」を使っているため、公立の中学校よりも進捗がかなり早く、難易度も高い問題に取り組んでいます。
しかし、わからない問題は何度も解きなおして先生へ再提出し、放置しないことでクリアしており、とくに困ることはないようです。
英語については、中1からイングリッシュオンリーの授業です。
わが子は、小学生のころは英語の習い事はやっておらず、学校で多少やる程度だったのでついていけるのか一番心配しました。
しかし、ふたを開けて見れば、成績的には5教科中一番の得意科目となっています。
イングリッシュオンリーではあるものの、スピーキングとリスニング中心で、グラマーはほとんどやらないという授業スタイルが、英語初心者のわが子でも取っつきやすかったようです。
国語については、適性検査でも最も苦手としていた分野でしたが、中学では担当の先生が若い女性の先生でフィーリングが合うようで、楽しんで学べており、苦手意識は徐々に薄れてきているようです。
というわけで、学習状況を踏まえて考えると、入学時の偏差値が低いからといって入学後に授業についていけないという心配はあまりないのではないかといえそうです。
むしろ、自分で努力する習慣が身につく子であれば、都立中高一貫校での勉強には落ちこぼれることなくついていけるということではないでしょうか。