2018年から2021年の東京都立中高一貫校の東大受験合格率を計算してみました。
目次
2018年~2021年 都立中高一貫校(九段含む)東大合格率
学校 | 生徒数 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
合格数 | 合格率 | 合格数 | 合格率 | 合格数 | 合格率 | 合格数 | 合格率 | ||
小石川 | 160 | 18 | 11.25% | 10 | 6.25% | 16 | 10.00% | 12 | 7.50% |
両国 | 180 | 1 | 0.55% | 6 | 3.33% | 5 | 2.78% | 3 | 1.67% |
白鴎 | 220 | 3 | 1.36% | 4 | 1.82% | 3 | 1.36% | 6 | 2.73% |
桜修館 | 160 | 4 | 2.5% | 9 | 5.63% | 7 | 4.38% | 5 | 3.13% |
富士 | 180 | 1 | 0.55% | 2 | 1.11% | 3 | 1.67% | 2 | 1.11% |
大泉 | 180 | 5 | 2.78% | 5 | 2.78% | 0 | 0% | 2 | 1.11% |
南多摩 | 160 | 0 | 0% | 3 | 1.88% | 1 | 0.63% | 5 | 3.13% |
立川国 | 160 | 4 | 2.5% | 2 | 1.25% | 2 | 1.25% | 4 | 2.5% |
武蔵 | 160 | 9 | 5.63% | 7 | 4.36% | 8 | 5% | 13 | 8.13% |
三鷹 | 160 | 3 | 1.86% | 0 | 0% | 4 | 2.50% | 2 | 1.25% |
九段 | 150 | 4 | 2.66% | 3 | 2.00% | 2 | 1.33% | 0 | 0% |
全体 | 1910 | 52 | 2.72% | 51 | 2.67% | 51 | 2.67% | 54 | 2.83% |
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まずは今年2021年の東大合格者数は、都立中高一貫校と九段を合わせて52名という結果でした。
前年より1名増ですが、内訳をみるとその約3割となる18名が小石川から出ています。
やはり、小石川は都立中高一貫校の中では頭一つ飛びぬけていますね。
今年はとくにその流れが強くなった印象です。
東大合格率が11.25%なので、学内順位が10位以内であれば東大合格は十分狙えるということになります。
2番目に合格率が高かったのは武蔵の5.63%です。
2018年時点では小石川を抜いて1位だったのですが、2019年と2020年は微減で推移していました。
しかし、コンスタントに10名前後の合格者を出しており、小石川に次ぐ2番手校として固い存在ですね。
3位は、昨年と同数の5名の合格者を出した大泉です。
一昨年は一人も合格者を出すことができなかったのですが、2年連続で5名の合格者は立派です。
4位は九段。2018年は0だったものの、2019年からは毎年1名ずつ合格者数を伸ばしており、ついに4位に浮上です。
5位は、武蔵との2位争いを演じることが多かった桜修館が入りました。
昨年はこの4年間で最も高い合格率だっただけに、その反動が来た感じでしょうか。
それでも、2.5%という今年の合格率もそこまで低くはなく、安定しているといえます。
桜修館と並んで同5位の2.5%だった立川国際。
1~2%の合格率で安定している感じですね。
7位は1.86%の三鷹。合格者を出す年と出さない年に少し差が出ている印象です。
8位は1.36%の白鴎。かつて白鴎ショックと言われた時代から、安定して2%前後の合格率を維持しています。
9位は、0.55%の両国と富士。両国は都立御三家の一つと言われていて、昨年は4位の合格率でしたが、今年は落ち込んでしまいました。
富士は毎年1%前後の合格率で安定しているので、ほぼ予想通りの合格率だと思います。
南多摩は、今年は合格者はいませんでした。こちらも合格率には少しムラがあるようです。
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私個人の勝手なグループ分けをさせてもらうと、2018年~2021年までの4年間で見てみると、以下のようになると思います。
トップの小石川、2番手争いの武蔵と桜修館、今後も成長が予想される大泉と九段、ある程度安定した合格率を出す白鴎と立川国際と富士、合格率にムラがある両国と三鷹と南多摩、という5つのグループに大別できると思います。
トップの小石川、第2グループの武蔵と桜修館は、中学受検時の偏差値どおりの成績だと思いますが、第3グループの大泉は、偏差値だけでは測れない合格率だと言えますね。
一方、第5グループに入っている両国は、受検時の倍率の高さ、偏差値の高さからすると少し寂しい結果と言えるかもしれません。
※2021年3月21日に、武蔵と立川国際の生徒数を訂正しました。