3学期も終わり、学校からあゆみ(成績表)をもらって帰ってきたことだと思いますが、みなさん、お子さんと結果について話をされましたか?
うちでは3年生の子と成績結果について話をしましたが、2学期に比べて「よくできた」の数が増えていたので本人は自慢げに話をしていました。
5,6年生だと、あゆみの成績は内申点という形で都立中合格に直結してくるので、成績が上がったというのはうれしいですよね。
ただ、私としては、今回は成績というよりも、「行動の記録」という項目にある「整理整頓」が、「もう少し」から「できる」になっていたことが一番うれしい出来事でした。
うちの子は以前から、持ち帰ってくるべきものを学校に忘れてくることが多く、おそらくお道具箱や机はぐちゃぐちゃだと思われ、そこはもう少し頑張ってほしいなと思っていたところでした。
そのだめっぷりを見た親切なクラスメイトの女の子が、我が子の持ち物のお世話をしてくれていることもあるようで、さすがにそれは幼稚すぎるからやめてくれと言ったこともあります。
この一年、自宅でも身の回りの片づけができていないことを夫婦でかなり言っていたので少しずつ変化の兆しは見えてきていたのですが、その甲斐あってか着実に成長してくれていたようで、とりあえず一安心といった感じです。
整理整頓ができないというのは、都立中受検をするうえで、私は致命的な欠点だと思っていて、ここを低学年のうちに改善しておくことは非常に重要だと考えています。
というのも、整理整頓をする、というのは、要は段取りを考えて行動するということ。つまり、効率よく行動するために、事前にちゃんと準備をして最短の手順で仕事をこなすために必要な作業なんです。
これは、都立や公立中高一貫校受検の適性検査の算数の分野で求められる能力の一つだと思います。
適性検査というと、発想力や思考力が求められると思われがちですが、実はそれよりも、45分間という短い時間の中で答えを書き切る作業力や段取り力というものが強く求められる問題が多いと感じています。
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整理整頓を面倒くさがってやらないというのは、効率よくものごとを進めようという考え方ではなく、自分がやりたいように行動することが先に立ってしまっているからで、そういう我流のやり方ではなかなか太刀打ちできないのが都立中の適性検査なんですよね。
ぶっちゃけ、発想力とか思考力とかは、似たような問題をたくさん解くことで、慣れで身についていくと思います。
しかし、途中の計算の手順が多かったり、解き方を最初に整理してから取り組まないことで難解な問題に見えてしまう問題という場合、整理整頓や段取り力が身についていないと太刀打ちできません。
問題がわからない、というよりは、ものすごく時間がかかりそうに思えてしまって解く前に諦めてしまい、結果、大問1問を丸々白紙にしてしまうというパターンですね。
こういった、問題に対する向き合い方みたいなものは、受験勉強の中で身に着けるというよりは、日常の整理整頓だとか、ちょっとした生活習慣の中で身に着けていかないと、勉強の時だけ注意して取り組む、ということは難しいと思います。
こういう点こそ、塾や学校の先生ではなかなか教えられないところなので、親として子どもに教えてあげて身につけていってほしいなと思っています。