私立、都立や公立中高一貫校に通うメリットの一つとして、高校生と同じ空間で過ごすことができるので、一歩先の未来を見据えて学習に取り組もうとする意識が芽生えて、高い目標達成につながる道筋がつけられるのではないか、ということが挙げられます。
例えば、学校のいたるところに高校生向けの大学受験関連の情報が掲示されていたりするのですが、そういったものをなんとなく見ているだけでも、自分もあと数年したらこういうことを考えて勉強に取り組まないといけないんだな、という意識が芽生えたりするものです。
大学受験がゴールというわけではありませんが、自分が目指す目標の一つの通過点として大学受験というものがあるのだということを実感するのは、目標をより具体的に意識することにつながるので、前向きな姿勢で勉強に取り組めるようになるのではないでしょうか。
また、教科を教える先生方も、中学と高校が明確に分かれておらず、兼務して担当されているという先生もいるようです。
我が子の学校だと、社会科の先生が中高兼務で担当されているようです。
授業の内容自体は特に高校の内容を先取りしているというわけではないようですが、歴史にしても現代社会にしても、テーマとなる出来事の裏にある背景などについて考えさせるような問いかけがあったりするようです。
うちではよく夕飯のときに「今日、社会の授業でこんなことを聞かれて、こんな風に疑問を感じ、こんなことを議論した」というようなことを聞かせてくれるのですが、先生の話しぶりを推測するに、高校生に教えている感覚のまま中学生にも向き合っている節があり、一段階上の視点で話をしてくれているような気がします。
生徒同士の交流ももちろんあります。
体育祭や文化祭は中高合同なので、体力の差、経験の差が大きく、かなり刺激をうけるところは多いようです。
部活動によっては、中学3年生は高校生に交じって練習するというところもあり、これも普通の学校では得られないような大きなアドバンテージになっているのではないかと思います。
(ただ、本人たちに言わせると、公立中学よりテスト前の部活禁止が厳しくて明らかに練習量で負けていると愚痴をこぼしていますが)
他にも親では気づかないようなメリットはたくさんあると思うので、本人たちにはうまくその恩恵を受けて育ってほしいなと思います。
また、うちはまだ中学生ですが、高校生になったら、今度は逆に中学生と一緒に過ごす高校生側のメリットも何かあるんじゃないかと探してみたいと思います。