都立や公立中高一貫校の適性検査Ⅰの作文で必要となる文章構成力を我が子がどうやって身に着けていったのかご紹介します。
文章構成力とは、自分の主張を読み手に上手く伝える能力、と置き換えることができると思います。
自分の主張を読み手に上手く伝えるということは、すなわち、文章を論理的に記述するということです。
論理的に記述するためのポイントは、たった3つです。
これだけ押さえておけば誰でも簡単に論理的な文章を書くことができます。
ポイントさえ押さえておけば、あとは反復練習あるのみです。
目次
ポイント1「テーマ」
では、具体的なポイント3つについて説明します。
例えば、「努力することの大切さ」が、言いたいことだとします。
これがポイントの1つ目です。
作文で言う「テーマ」ですね。
適性検査Ⅰでは、文章読解の中でこのテーマを読み取って、自分の主張として記述することになります。
このテーマについてのあなたの主張を読み手に伝えるには、2つの説明が必要です。
それが、3つのポイントのうち2つ目のポイントとなる「事実を語ること」と、3つ目のポイント「意味付けをする」となります。
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ポイント2「事実」
まずは2つ目のポイント「事実」から説明します。
「事実」は、あなたが言いたいことを裏付けるための根拠です。
例えば、「私は、毎日欠かさずになわとびを練習したことで、1年後にはクラスで一番の縄跳び名人になった」などです。
これは、あなた自身が体験した「事実」ですよね。
これによって、あなたが主張する「努力することの大切さ」の根拠が示されるわけです。
ポイント3「意味付け」
次に、この「努力して縄飛び名人に成れたからって何?」「縄跳び名人に成ることに何の意味があるの?」という読者が抱くであろう疑問に対して、その意味を説明しなければなりません。
これが3つのポイントの最後のポイントとなる「意味付け」になります。
例えば、「最初は絶対できないと思っているようなことでも、何度失敗しても諦めずにコツコツと続けていればできるようになるとわかった」というように、あなたが得た気づきを付け加えることで、あなたが主張することに意味が与えられるのです。また、事実とは違った角度からの根拠とも言えます。
基本を押さえて反復練習
このように、あなたの「伝えたいこと」に「事実」+「意味」という2つの観点での根拠を示すことで、論理的にあなたの主張が相手に伝わるようになります。
このように、3つのポイントを順に押さえたうえで、最後に結論を書くのが、論理的な文章構成の基本となります。
この考え方さえ身についていれば、どんな内容の文章でも相手に伝わりやすく書くことができます。
あとは、出題されたテーマに合わせて、「事実」と「意味」それぞれの内容を文字数制限の中で肉付けしていけばいいんです。
この肉付けの作業は、語彙力や表現力が必要となりますが、これは数をこなしていけば自然と身についていきます。
まずは文章を構成する際の3つのポイント「伝えたいこと」「事実」「意味」をしっかりと押さえておくこと。
そのうえで反復練習をすること。
これを小6から少しずつ実践していったというのが、我が家の作文上達方法でした。
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