都立中高一貫校では、国の「GIGAスクール構想」に基づいて、学習用タブレット端末の配布が行われています。
うちの子が通う都立中でもコロナ禍での在宅学習がすでに始まっている中、ようやく、この春からタブレットが配布され、自分で設定やらなにやらやっていました。
我が家の場合をベースに、東京都立中高一貫校のタブレット端末配布状況についてご紹介します。
目次
タブレット端末の取り扱い
タブレット一式は、東京都教育委員会からの貸与になります。
教科書や制服などとは違い、個人で購入するわけではないんですね。
そして、中学3年間が終わると、学校へ返却するということになります。
タブレット端末の使用目的
タブレットは、自宅での学習で使うだけでなく、学校の授業でも使います。
今後はおそらく、参考書や課題などを学校側がデータとしてクラウドにアップロードし、タブレット端末1台さえあれば、すべての教科の情報をまとめて閲覧できるようにしていくということでしょうね。
ただ、具体的な使い方はまだ何も学校から示されていません。
そこを飛ばして、とりあえず学校からは、ソフトウェアのアップデートはやっておいて、と口頭での連絡が生徒にされただけという状態。
ちょっと先生方もどうしていいのかわかっていない状況のようです。
学校から貸与されたもの
学校から貸与されたのは以下の4点です。
① Surface Go2
② 充電用ACアダプター
③ タッチペン
④ キーボード付き本体カバー
Wifiの環境は各家庭で用意する、ということのようです。
設定マニュアルのようなものも配られていましたが、ちょっと分かりにくかったですね。
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タブレット使用環境
オフィスはMicrosoft 365を利用しています。
アプリはTeamsです。
タッチペンが配布されているのでタッチスクリーンなんだと思いますが、うちの子は使い方の説明も受けていないし、授業でも使わないということで、使用していません。
タブレット配布の実態
結論としては、全く使いこなせていないという感じです。
オンライン授業といっても、先生が一方通行で画面越しに授業をしているだけで双方向でのやりとりはほとんどありません。
先生の方も、生徒の反応がわからないからつまらない、とか言っている状態です。
まあ確かに先生に文句を言ってもしょうがないんでしょうけど、タブレットを配布しているからにはもうちょっと上手く使ってほしいと思いますが、今まで紙でやっていた教材を、いきなりアプリやデータと連携させるなんてことはできないですよね。
東京都教育委員会から、各学校へ「GIGAスクール構想」での授業の具体的な中身の指導やサポートはおそらく無いんでしょう。
そうなってくると、学校ごとにICT教育レベルの差があるわけなので、過渡期の間で上手くICTを取り入れた学習環境を用意できない学校は、ICT先進校と比較して学力格差が進んでいきそうな気がします。