公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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<2024年受検版>桜修館中等 入試データ一覧 教育目標・倍率・適性検査・スケジュール・内申点・大学合格実績・強い塾

2015年~2023年(令和5年度)東京都の公立中高一貫校、東京都立桜修館中等教育学校の学校情報、教育活動の特徴、入試データ、適性検査の内容、内申点、大学合格実績について調べてみました。

 


2024年度の受検に向けて、2023年4月11日現在の最新情報をお伝えします。

 

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目次

 

桜修館中等の学校情報

基本情報

住所

〒152-0023  東京都目黒区八雲1-1-2

電話 03-3723-9966
アクセス
  • 都立大学駅(東急東横線)から徒歩10分
沿革 前身の府立高等学校は昭和4年に創立
生徒数 前期(中学):475名 後期(高校):460名

 

2006年に東京都立大学付属高等学校が中等教育学校へ改編することで中高一貫化しました。

 

偏差値

桜修館中等の偏差値は、首都圏模試によると、だいたい60後半くらい、他の模試でも63~68くらいになっていることが多いです。

偏差値はその時によって変化するので一概には言えませんが、目安としてお考え下さい。

都立中高一貫校の中では、偏差値上位校の一つとなっており、区立九段、大泉と同程度くらいだと思われます。

 

過去6年間の国公立大学合格実績

年度 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
東京大学     0     4     9     7    5    2
京都大学     1     2     1     2    0    2
一橋大学     2     2     2     5    3    6
東京工業大学     8     3     7     8    2    2 
その他国立大     -    46    36    41   45   37
国立大合計     -    57    55    63   55   49

 

集計した数字には既卒生を含んでいますのでご注意ください。

 

この3年間で国公立大学への合格者数はほぼ横ばいとなっています。

 

難関国立大学(東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学)の実績はやや右肩下がりで推移しています。

2022年は、ここ6年間常に合格者を出していた東大が0名となっています。

 

ちなみに東京都立大学との連携が強いですが、実際に進学している生徒は少なく、毎年数名と言った感じです。

 

桜修館中等は1学年で約160名の生徒数なので、単純計算で生徒の30%~40%は国公立大学へ進学しており、さらに約10%は難関国立大学へ進学しているということになります。

 

2022・2021・2020・2019・2018年 都立中高一貫校の東大合格実績 合格率推移 - 都立中高一貫校のはてなブログ

 

 

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桜修館中等の教育目標

教育方針

「真理の探究」という校訓を掲げ、高い知性・広い視野・強い意志、を育むことを教育目標としています。

  

特徴的な教育活動

 ①  論理的な思考力の育成を図る「国語で論理を学ぶ」「数学で論理を学ぶ」の設定
毎年の学習論文作成と全教員が指導する5年次研究論文の作成
海外修学旅行、海外語学研修、第二外国語など国際理解教育の推進
長期休業中の講習や大学の講義参加等、大学進学に対応できる教育の推進
リーダーとしての資質を養う部活動や学校行事等の協働する取組の充実

 

桜修館中等では、論理的思考力を備えた人材の育成を目指していることが特徴です。

 

①にあるとおり、「論理」について国語や数学といった本科の授業を活用して学ぶようにカリキュラムが組まれています。

 

論理はプログラミング的思考につながる重要な能力として注目されている分野でもあり、偏差値や大学だけでなく、6年間を通して、問題解決力を備えた人材を育成することを目指しているということです。

 

また②の論文作成では、6年次には研究論文の要旨を英語でまとめるという活動もあり、国際社会で活躍できる人材の育成を想定していることがうかがえます。 

 

 

東京都立桜修館中等教育学校

 

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桜修館中等の入試データ

募集人員

年度

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2023

80

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160

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160

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 160

 160

 160

 

応募者数

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
485 476 420 368 378  389  413  334  357
652 598 568 563 598  568  572  493  507
1137 1074 988 931 976  957  985 827  864

 

受検者数

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
462 455 406 351 361  375  392  318  340
619 551 537 527 555  541  538  452  469
1081 1006

943

878 916  916  930  770  809

 

合格者数

年度

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2023

80

80

80

80

80

 80

 80

 80

 80

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受検倍率

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
 6.01 5.69 5.08 4.39 4.51 4.69 4.9 3.98 4.25
7.74 6.89 6.71 6.59 6.94 6.76 6.73 5.65 5.86
6.76 6.29 5.89 5.49 5.73 5.73 5.81 4.81 5.06

  

2018年まで右肩下がりだった受検倍率は、2019年でストップしたかに見えましたが、2022年に大きく下がり、2023年では少し戻しています。

 

学校側が公表している受検倍率の目標は6.5倍だそうですが、少子化で難しそうです。受検倍率が下がったとはいえ、5倍ですからまだまだ高倍率と言えます。

 

都立中 2015年~2022年 受検倍率推移 全11校 男女別 学校別 考察レポート - 都立中高一貫校のはてなブログ

 

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桜修館中等の適性検査

適性検査スケジュール

出願受付 1月12日~1月18日
適性検査日 2月3日
合格発表 2月9日 午前9時から

 

 適性検査の時間割

集合時間 午前 8時20分    時間
適性検査Ⅰ 午前 9時00分~午前 9時45分    45分
休憩 午前9時45分~午前10時25分   40分
適性検査Ⅱ 午前10時25分~午前11時10分   45分

 

適性検査の特徴

適性 問題 出題の傾向
 Ⅰ  独自

桜修館独自の問題が出題されます。文章読解と作文の組み合わせです。

 Ⅱ  共通・独自

大問1は桜修館独自の問題。

大問2、3は都立中高一貫校10校共通の問題が出題されます。

適性検査は2月3日に一斉開催なので、都立中同士の併願はできません。

適性検査Ⅲはありません。

 

2021年都立桜修館中 適性検査の問題分析 解答ポイント まとめ

 

 

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桜修館中等の内申点

適性検査と内申点の割合

得点 適性検査Ⅰ 適性検査Ⅱ 内申点 合計点
  素点 100点 100点 450点  ー
換算点 200点 500点 300点 1000点

 

内申点(報告書)の計算方法

教科 5年内申点 6年内申点
3(優) 2(良) 1(可) 3(優) 2(良) 1(可)
国語   25   17    9   25   17    9
社会   25   17    9   25   17    9
算数   25   17    9   25   17    9
理科   25   17    9   25   17    9
音楽   25   17    9   25   17    9
図工   25   17    9   25   17    9
家庭   25   17    9   25   17    9
体育   25   17    9   25   17    9
英語   25   17    9   25   17    9
合計    225    225
満点

        450

 

国語、算数、理科、社会の主要4教科だけでなく副教科についても、4教科と変わらない得点なので、すべての教科を疎かにしないように注意した方がよさそうです。

 

また、適性検査全体に占める内申点の割合は30%あり、これは都立中高一貫校の中では最も高い割合になります。

 

適性検査Ⅲがない代わりに、適性検査Ⅱに独自問題があり、かつ、合計点に占める割合が50%となっているという配点具合は、都立中高一貫校の中でも特殊性が高い学校だと思います。

 

都立中高一貫校11校の報告書(内申点)の比較|九段・小石川・桜修館は特に注意!

 

桜修館中等に強い塾

都立桜修館中に合格者を最も多く出している塾は、enaです。

 

しかし、他の都立中高一貫校の合格者と比較して、桜修館のena占有率はかなり低く、栄光ゼミナールや日能研からもかなり合格者が出ています。

 

また、桜修館の適性検査Ⅰの問題は独自問題で難易度が高いといわれることが多く、自宅学習では教えるのが難しい作文対策が充実している塾かどうかが一つのポイントとなっているようです。

 

www.tetsutyler.com

 

 

 

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