東京都の公立中高一貫校の2022年度募集人員が正式に発表されました。
昨年から2校、募集人員が増加しています。
以下の表に全11校を一覧にまとめました。
白鷗と立川国際の募集人員には、一般の受検者数だけでなく、海外帰国・在京外国人生徒枠を、九段の募集人員には千代田区民生徒枠を含んでいます。
これまで、附属中学校と中等教育学校との間で、生徒数に違いがありましたが、今回の変更により、すべての学校が同じ募集生徒数になりました。
今年度、募集人員を増加させた学校は、両国と大泉で、それぞれ昨年までは120人の3学級での募集でした。
それが今年は160人なので、40人、1学級分増加したことになります。
昨年、募集人員を増加させた富士と武蔵の受検では倍率が低下しているので、両国と大泉についても同じ傾向になるのではないかと推測されますが、果たしてどうでしょうか。
もし低下するようであれば、2022年中学受験組にとってはちょっと嬉しい変更ですね。
中学の募集が増加する一方、高校からの募集は停止されます。
これまでは、高校から80人、2学級を加え、中学からの持ち上がりの120人と合計して高校生徒数は200人となっていました。
その高校募集の80人を停止して、中学募集を40人しか増加させないということは、高校生徒数は160人となり、40人の減ということになります。
高校生徒数が減少することで、教師の数が変更にならなければ、一人の生徒にかけられる手数が単純に増えることになるので、生徒にとっては学習環境が今よりもさらに改善される方向に向かうはずです。
改善の結果は、大学合格実績が一つの指標になってくると思うので、6年後、どのような変化が起こってくるのか楽しみです。
高校募集は、白鴎が2022年は継続しており、2023年に停止します。
これで東京都の公立中高一貫校は完全に中高一貫校化することになります。
募集人員についてはもう一つ別の論点として、男女別募集の是非という話があります。
問題となっているのは、男女で同数の募集人員とすることで合格最低点に違いが生じているという点です。
例えば、男子の合格最低点が200点だったのに対し、女子の合格最低点が220点だったということが結構な頻度で起こっています。
世の中の大きな流れとしては、男女別の募集人員は無くす方向に進んでいるので、いずれ東京都の公立中高一貫校でも男女別の募集は無くなるかもしれませんね。