都立中高一貫校に入学すれば、塾なしでも中学卒業までに高校卒業レベルの英語力が身に付きます!
中学3年生の子が、塾に通わず都立中高一貫校の授業だけで英検2級に合格しました。
高校受験がないので試験のための文法や単語の暗記というものをやらずに、6年間を通じての英語力強化を見据えて、実践メインでの授業ができるという、都立中高一貫校の強みが発揮されていると思います。
わが子が通う都立中高一貫校だけでなく他の都立中も中学卒業時点で英検2級の合格を目標としているところが多いようです。
どのようなカリキュラムと授業内容で合格できたのか、参考にご紹介します。
目次
授業はイングリッシュオンリー
わが子が通う都立中高一貫校の英語の授業は、中学一年生のスタート時点から、日本語禁止、オールイングリッシュでの授業になります。
いきなり日本語禁止って、入学前から英語を勉強していないと無理なんじゃないの?と思われるかもしれません。うちも最初はそうでした。
しかし、実際の授業を見てみると安心しました。
日本語禁止なので、難しいことは一切やりません。英語の勉強というよりは、「日本語を使わずに身振り手振りでコミュニケーションをする」というイメージです。
中一はゲーム中心
まず、授業の冒頭で、英語の歌を歌います。
選曲は先生の好みによるようですが、だいたいが過去の名曲からなので、ビートルズとかカーペンターズとかです。
単語や文法は分からなくてもいいので、耳で聞いた通りに発音することを優先します。
次に英単語を使ったビンゴゲームを行います。
ビンゴゲームの手順は簡単。
学校から配布されるビンゴゲーム専用の冊子に、今週覚える英単語を授業の前に書きこんでおきます。
授業では英単語が次々と読み上げられていくので、単語を聞き取って〇をつけていき、ビンゴが揃ったらおめでとう!というゲームです。
教科書はニューホライズンで、リスニングと音読に使用します。
こんな感じでほとんど遊びのような内容ばかりで、文法については授業で一切やりません。
文法らしきものについては、ラジオ「基礎英語」を毎日聴き、そこに出てくるものを覚えていくというだけです。
基礎英語に出てきたスキットの一部が定期テストで出題されたりします。
中三では実践メインの授業へ
中学一年生のころの授業はこのような感じでした。
中学2年を経て、現在、中学3年生ですが、授業の内容が少し変わっています。
隣の席の子とペアになり、先生が考えたトピックについて英語で質問をします。
同じ質問を3日間、相手を変えて続けてます。その際に、誰がどんなことを言ったのか英語で書いて提出します。
同じく、ペアによるゲームとして、ウォーリーを探せ!を使ったゲームを行います。
絵の中に紛れている人物を英語で相手に質問します。
教科書はニューホライゾンを使っていますが、教科書は開きません。
先生が教科書の内容を英語で話すのを聞き、それから本文に関する質問がされるので、それに答えるという使い方をします。
文法については、相変わらず授業は行わず、「グラマーインユース」「たてよこドリル」(正進社)を使って自習するような形です。
また、週に1回のALTの授業は、ネイティブの先生2人、日本人の先生2人の合計4人で行われます。
内容は基本的にイディオムの学習です。
パワポを使って先生がイディオムを紹介してくれるので、ペアになってイディオムを使ったストーリー考え、発表します。
このように、授業は実践的に英語を聞く、話していく、ということを重視しており、単語や文法は自分で勉強、というスタイルです。
自宅ではラジオ基礎英語や教科書を中心にした音読がメインで、文法は英検の受験前に勉強する程度です。
このような学校の授業を中心に英語を学んでいくだけで、塾に通わなくても中学3年生の11月のテストで英検2級に合格することができました。