もうすぐ年末、2学期も終わりが近づいてきましたね。
小学生の子を持つ親としては、この時期に気になるのは「あゆみ(通知表)」の成績です。
もし、お子さんが小学4年生で、1学期に続いて2学期も「よくできる」をパーフェクトに達成されているようであれば、都立中高一貫校の受検を検討されてみてもいいかもしれません。
なぜなら、おそらくそのお子さんは都立中高一貫校への適性が高く、合格する可能性もかなり高いと思われるからです。
都立中高一貫校の受検では、5年生と6年生の「あゆみ(通知表)」の成績が、報告書(内申書)点として合否の際の得点に加算されます。
あゆみの成績が「オールよくできる」であれば、報告書点は満点の200点となっているはずです。
都立中高一貫校の受検は、学校により若干の誤差はあるものの、適性検査の得点が800点、報告書点が200点、合計で1000点満点で争われることになります。
つまり、報告書点が合否に占める割合は、全体の2割ということになります。
全体のたった2割がほぼ満点だったとしても合否にそこまで大きな影響はなく、適性検査で挽回できるんじゃないのか、と考えがちですが、そうでもありません。
合格ラインとなる適性検査の得点は、6割~7割と言われており、得点で言うと、480点~560点ということになります。
一方、報告書点の合格ラインとなる得点は、7割~10割と言われており、得点で言うと、140点~200点ということになります。
上記の計算から適性検査得点と報告書点を合計した合格ラインとなる得点は、700点くらいだと仮定することができます。
報告書点が満点の200点あると、合格ラインとなる700点の約3割が、受検前から確保されていることとなりますので、大きなアドバンテージとなります。
また、都立中高一貫校の適性検査は、学校で学んだことを土台として出題されますが、ぶっちゃけ基礎が身についている程度では太刀打ちできない問題ばかりで、適性検査用の対策をしなければ解答ができないと言われています。
そうなると、いくら学校のあゆみの成績が良くても適性検査ではボロボロになってしまうのではないかと言われるかもしれません。
しかし、あゆみの成績が7割や9割よくできるではなく、「オールよくできる」まで突き抜けて取れる子であれば話は別です。
「オールよくできる」を取れる子は、どんな作業においてもミスや取りこぼし、抜け漏れが少ないという特徴があります。
都立中高一貫校の適性検査は、思考力やひらめきが試されているように思われて、内実、細かい作業を的確に、素早くこなすことができるかどうかの勝負になっている問題が多く出題されています。
このような適性は、訓練で身につく部分もありますが、ほとんどは普段の生活も含めた中で培われた本人の性格によるところが大きいので、性格的に都立中高一貫校の適性検査に向いていると言えます。
なのでもし、今回のあゆみ(通知表)の成績が「オールよくできる」か、もしくはそれに近い成績なのだとしたら、都立中高一貫校の受検を検討してみてもいいんじゃないでしょうか。