都立中高一貫校に通う中学3年生の2学期末考査の結果が返ってきましたが、衝撃でした。
国語、数学、理科、社会、英語、主要5教科のうちの子の平均点は50点前半という結果でした。
そして、クラス全体での平均点も50点前半という低さです。
特に驚いたのが国語の点数です。
なんとクラス平均点が30点台!さすがに低すぎると思いませんか。
どんな問題が出題されているのか、気になったので私も解いてみましたが、流石にこれは30点台もあり得る内容だなと思いました。
まず、大問が7問あり、大問1が漢字、大問2、3が説明文読解と物語文読解、大問4、5、6が古文、大問7が文法という構成でした。
大問1の漢字は普段絶対に使わないような熟語を漢字で答えさせる問題で、私は半分も解けませんでした。一応、宿題で出ているようなので、勉強していれば解ける問題ではあります。
大問2、3の文章は、授業で取り上げたものだったようですが、出題自体は授業では全く出てこなかった内容だったようで、問題としてはほぼ初見での解答となったようです。
50文字以上の記述問題があるなど、相当時間がかかる問題だったと思います。
大問4、5、6の古文については、基礎的な古文の文章読解問題でした。授業で取り上げた題材とそうでない題材があったようなので、単語や文法がまだそんなに定着してないであろう中学生にはちょっと難しいかなという程度に思いました。
しかし、子どもに聞いてみると、そもそも古文の授業では文法をほとんど教わっていないらしく、ほぼ自学自習状態なのにテストでは出題されているとのことで、それでは流石に太刀打ちできないだろうなと思いました。
最後の大問7については、現代国語の活用形を答える問題など一般的な文法問題だったので、これは普通かなと思いました。
大問7問を通してみて、この分量の問題を1時間で全問解答するのはそもそも無理があると思いました。
国語に限らず、学校の方針として、生徒の自学自習を中心にしているのはわかります。
英語は、授業ではオールイングリッシュで文法は教えず、実践あるのみという授業が奏功し、わが子も英検2級に合格出来ているなど、成果がでているので方針としては間違っていないとます。
ただ、学年末考査で平均点が30点台になってしまうというのは、さすがに国語力が身についているとは思えず、もう少し授業の進め方を考えてほしいと思います。
ちょうど先日、2年ぶりの授業参観で見たのが国語の授業だったのですが、生徒同士が自分の意見をパネルディスカッション風に述べる時間を設けるなど工夫がされている授業だなとは感じました。
ただ、それって国語じゃなくて道徳なんじゃないの?これで国語力が身につくのか?と疑問に思っていたところでの、今回の学年末考査の結果だったので、やはりというべきか、不安が的中した感じです。
学校の授業に期待できない中で、国語力をどのように伸ばしていくのか、悩ましい問題です。