2022年2月9日(水)に東京都の公立中高一貫校の受検合格者が発表されました。
それを受けて塾ごとの合格者も発表されていますのでご紹介します。
難関私立向け進学塾の最大手、SAPIX(サピックス)の合格者数を見ていきます
目次
SAPIX 2019年~2022年 東京都公立中高一貫校 学校別合格者数
合格者数は、2022年2月13日の時点でホームページに公開されている合格者数です。
この4か年で最大となる、97名となりました。
2020年と2019年は、2月9日時点の数字だった(はず)ので、完全に比較できていないことをご了承ください。
一応、サピックスの合格者数のカウントの基準を書いておきます。
サピックスは、内部生として2022年1月まで通塾していた生徒のみを合格実績としています。
以前通っていた子などは実績にカウントされません。
2022年の合格者の学校別内訳をみてみると、小石川が34名で最大となっています。
昨年から1名減となっていますが、誤差の範囲内だと思われ、ほぼ例年並みといった感じです。
おそらく、この35名のうち、ほとんどの子は小石川が第一志望ではないでしょう。
武蔵は一昨年から昨年にかけて、募集定員が増加したことにより合格者数が上がったとみていましたが、今年は昨年同様の定員にもかかわらず、ほぼ倍増となる14名の合格者となりました。
また、小石川、武蔵に続く難関校として考えられる桜修館についても、昨年から倍増となる15名の合格者数となっています。
さらに、偏差値では小石川に次ぐ高さとなっている両国でも、昨年の3名から2名増となる5名の合格者を出しています。
武蔵、桜修館、両国と、都立中高一貫校の偏差値上位校で、SAPIXが軒並み合格者数を増やしているというのは、どういった理由が考えられるのでしょうか。
一つは、都立中高一貫校の適性検査の問題が、SAPIX生が取り組んでいる私立難関校の問題と似通ってきているということが考えられます。
適性検査Ⅲについては、特にその傾向が強いと思います。
もう一つは、完全に憶測なのですが、都立中高一貫校の偏差値上位校については、私立難関校との併願先としての需要が高まっているのではないかということです。
このように考える理由はいくつかありますが、ここでは端的にまとめきれないので別の記事で書きたいと思います。
いずれにしても、SAPIX生が昨年比26%も都立中高一貫校の合格者数を伸ばしてきた流れは、この4年間の推移も考慮すると、来年以降も続くのではないかと思われます。
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