2022年の東京都立中高一貫校の高校受験倍率が発表となりました。
都立中高一貫校で高校からの募集を行っているのは白鷗高校のみとなっています。
2021年との受検倍率の比較表を作成しましたので、状況をチェックしたいと思います。
白鴎高校 受験倍率 2021年 2022年 比較表
2022年の受検倍率は、男女合計で1.484倍となっており、都立高校の受検倍率としてはやや高い倍率となっています。
それでも前年2021年が1.548倍だったことからすると若干ですが競争率は下がっています。
ただし、男女別で細かく見ると、ちょっと状況は違います。
女子は2021年の1.548倍から1.323倍となっており、0.225の下落なのですが、
男子は2021年の1.548倍から1.654倍となっており、逆に0.106の上昇となってしまっています。
女子にとっては良かったですが、男子にとっては少し厳しい状況だったということですね。
白鴎高校募集停止と受検倍率について
都立中高一貫校の高校からの生徒の受け入れは、ここ数年停止が続いてきました。
2021年に武蔵と富士、2022年に両国と大泉、そして2023年に白鷗高校が停止することで、全5校あった高校募集を行う都立中高一貫校は無くなります。
都立中高一貫校の高校入試は、学校によっては定員割れを起している状態でした。
ただ、白鴎については他の都立高校と比べてそこまで倍率は低くなく、むしろ高めでした。
中高一貫校への高校からの入学は、デメリットの方が大きいのではないかと思われる中、それでも1.5倍ほどの倍率となるのは、やはり白鷗高校という学校にはデメリットに代わる魅力があるということだと思います。
白鴎は、毎年、東大への合格者を出すほどの進学校ではありますが、生徒の自主性を重んじて自由な活動を認める校風があるので、高校3年間をマイペースで過ごし、大学受験に備えるというタイプの子は馴染みやすいかもしれません。
そういった特徴のある学校なので、高校募集を白鴎だけ継続するという選択肢もあったのではないかと個人的には思いますが、どうなんでしょうね。