公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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Z会小学5年生「公立中高一貫校適性検査対策コース」4月号の口コミ 感想 難易度 分量 ご紹介

Z会小学5年生「公立中高一貫校適性検査対策コース」4月号の口コミ、感想、難易度、メリット、デメリットをレポートします。

 

自宅学習で公立中高一貫校の合格を目指している方、Z会の適性検査コースをご検討中の方のご参考になればと思います。

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目次

Z会小5公立中高一貫4月号口コミ 第1回「話し合う・説明する」

4月号では第1回で「問題解決力」をやしなうということで、「話し合う・説明する」という課題に取り組みました。

 

内容としては、生徒同士の会話を読んで、それぞれの発言内容を整理して、問に答えるというタイプの問題です。

 

最初に例題1,例題2のふたつの例題が出題されます。

 

例題は、解くためのステップが示されていて、空欄を埋めていくことで答えにたどり着くことができるという工程になっています。

Z会の本科や中学受験コースの例題と同じつくりなので、そちらで慣れている子であれば、手順はややこしくはないと思います。

 

例題のあとは、練習問題が1問となっています。

 

練習問題は、大問が2問で、それぞれ小問2問という構成になっています。

大問1については、会話文の内容として正しいものを4つの選択肢の中から1つ選ぶ問題が1問目。

2問目は、会話文で出た意見のまとめとして、2つの意見をそれぞれ30文字程度で記述させるという問題。

 

大問2は、会話文に登場する男の子の意見の意図を読み取り、その目的を自分の言葉で説明させる問題が1問目。

 

2問目は、2つの意見のどちらの「意見の述べ方」が良いか、自分の考えを説明させる問題。

 

この練習問題2問目は、さいたま市立浦和中学校の適性検査の過去問をZ会用に改編したものでした。

おそらく10年以上前の過去問だと思うので、現在の適性検査からすると難易度は低くなっているかと思います。

 

ただ、小学5年生4月時点では、長い会話文を読んで情報を整理したり、30字以上の文字で解答を記述するという適性検査の形式に慣れていないのでかなり苦戦するかと思います。

 

また、大問2の2問目については、どちらの意見の方が良いと思うかではなく、どちらの意見の「述べ方」が良いと思うかを答えさせるという問題で、ちゃんと問題を読んでいないと的外れな回答をしてしまうという、引っ掛けの要素もありました。

 

都立中高一貫校の適性検査に照らすと、この手の「問題解決力」そのものを問う問題は出題されることはほとんどありません。

 

ただ、適性検査Ⅱの理科系、社会系の問題を解くための基礎学力として必要な能力だと思うので、5年生で取り組む適性検査の問題としてはちょうど解けるか解けないかのギリギリを付いた良いレベルではないかと感じました。

 

 

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Z会小5公立中高一貫4月号口コミ 第2回「生き物のようす」

4月号の第2回は「教科基礎力」をやしなうということで、「生き物のようす」という課題に取り組みました。

 

内容としては、理科の知識を深めるタイプの問題でした。

 

最初に例題1,例題2、例題3が出題されます。

 

例題では、問題文を読んで季節による生き物のようすの違いを整理して回答するためのステップが示されています。

問題文のどこに注目すべきかを順を追って丁寧に説明してくれています。

ただ、問題が簡単なわりに丁寧すぎるステップで、ちょっと回りくどい感じがしました。

 

例題のあとは、練習問題が1問となっています。

 

練習問題は、大問が1問に小問2問、それから小問2問という構成になっています。

大問1については、生き物の観察記録の文章の穴を30字以内で埋める問題が1問目。

 

2問目は、9種類ある観察記録カードを、季節の順に並び変えるという問題。

 

この練習問題の2問目は、京都府立洛北高等学校附属中学校の過去問をZ会用に改編した問題でした。

 

一番最後に春の様子をあらわす記録カードを持ってくるということに気付けるかどうかは、ツバメとカマキリの生態についての知識が必要なため、順番を完全に正しく並べるのはかなり厄介で、時間内に解き切るのは難問だと思いました。

 

学校で習う以上の知識が若干含まれていることを考えると、都立中高一貫校の適性検査ではこのまま出題されることはないと思います。

 

ただ、カードの順番を考えるという推理力と思考力については小学5年生4月時点では、長い会話文を読んで情報を整理したり、30字以上の文字で解答を記述するという適性検査の形式に慣れていないのでかなり苦戦するかと思います。

 

残りの小問2問も、昆虫の種類の分け方という知識を問う問題なので、都立中高一貫校の適性検査ではそのまま出題されることはない問題だと思います。

 

ただし、かなり基礎的な知識であることは確かなので、知っておいて損はない内容だと思います。

 

 

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Z会小5公立中高一貫4月号口コミ てんさく問題

添削問題は大問2問で、第1回で学んだ「話し合う・説明する」と、第2回で学んだ「生き物のようす」の学習内容を問う問題でした。

 

大問1では、交通安全に関する活動について、生徒同士の会話から、女子生徒の発言の意図を55字以内で答えさせる問題が1問目。

2問目は、選択肢の中から、女子生徒の発言内容について正しく書かれているものを選ぶ問題。

3問目は、会話文の生徒になったつもりで自転車事故をなくすために何をしたらよいか、自分の意見を述べさせる問題でした。

 

会話文の内容は分かりやすい内容で誰が何の発言をしているかの整理も必要なく、レベルとしては標準かやや易しい問題と感じました。

 

大問2では、昆虫についての知識を問う問題でした。

昆虫の育ち方について答えさせる問題が1問目。

2問目は、A~Eの昆虫をある特徴によって2つのグループに分けたとき、その分け方が何なのかを選択肢の中から選ばせる問題。

3問目は、ある昆虫の幼虫の特徴について20字以内で答えさせる問題。

4問目は、ある昆虫の足の特徴について、何をするのに適した形になっているかを記述させる問題でした。

 

いずれも問い自体は簡単だと思いますが、記述での解答の際に、言葉を正しく使って説明できるかという点で難しさがあると感じました。

 

大問2問とも、Z会オリジナルの問題だと思われます。

公立中高一貫校全般の適性検査としてはあり得る問題だと思いますが、都立中高一貫校の適性検査としては問題が易しすぎると感じます。

 

ただし、小学5年生4月という適性検査の学習スタート時期だということを考えると、まずはこのレベルの問題から慣れていくべきだと思うので、問題レベルとしては満足です。

 

一方、問題量の面では、1カ月間で取り組む分量とするとかなり少なく、物足りなさがあります。

 

 

www.tetsutyler.com

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