2023年(令和5年)1月14日(土)から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が始まります。
今年度の志願者数の増減、日程と教科を調べてみました。
大学入試改革により、適性検査型の問題が取り入れられたことで公立中高一貫校生にとって有利なテストとなっているのかどうか、推測してみたいと思います。
目次
2023年 大学入学共通テスト 志願者数
512,581人です。
昨年より17,786人減です。
2023年 大学入学共通テスト 日程 教科
1月14日(土)
9:30~11:40
地理・歴史・公民
(世界史A/世界史B/日本史A/日本史B/地理A/地理B)、公民(現代社会/倫理/政治・経済/倫理、政治・経済)
※ 1科目受験の場合は、10:40~11:40
13:00~14:20
国語
15:10~16:30
外国語
(英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)
17:10~18:10
リスニング
1月15日(日)
9:30~10:30
理科1
(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)
11:20~12:30
数学1
(数学Ⅰ、数学Ⅰ・数学A)
13:50~14:50
数学2
(数学Ⅱ、数学Ⅱ・数学B、簿記・会計、情報関係基礎)
15:40~17:50
理科2
(物理、化学、生物、地学)
※ 1科目受験の場合は、16:50~17:50
2023年 大学入学共通テスト 公立中高一貫校が有利となるか
2021年の大学入学共通テストは、事前に行われた試行調査の内容がかなり適性検査型の入試問題に似た出題形式になっていたことから「公立中高一貫校の適性検査型入試を突破している生徒に有利なのでは」という意見が出ていました。
実際、2021年の大学入学共通テストは、これまでのセンター試験とは違い、適性検査と似たような出題形式が多く見られました。
そして、東京都立中高一貫校の国公立大学合格実績をみると、2020年と比較して合格率が上がった学校が11校中8校に上っているため、大学入学共通テストの得点が良かった生徒が多かったのではないかという推測ができます。
都立中 2017年~2021年 国公立大合格率 グラフ分析から考察レポート②
都立中 2017年~2021年 国公立大合格者数 グラフ分析から考察レポート①
2022年はというと、2021年の出題傾向は続かず、かなりセンター試験寄りの内容に戻ってきました。
では、2023年はどうなるのか。
おそらく、前回が一気にセンター寄りに戻ってしまったので、その間を取って少し適性検査寄りの問題になってくるのではないでしょうか。
そうなると、適性検査型の問題を得意とする傾向のある、公立中高一貫校生にとっては、2023年の大学入学共通テストは、若干有利になると言えるかもしれませんね。