2018年から2023年の東京都立中高一貫校の東大受験合格実績と合格率をご紹介します。
都立中高一貫校の東大合格者数と合格率の推移を考察してみました。
目次
2018年~2023年 都立中高一貫校(九段含む)東大合格者数 合格率
※2023年3月24日現在の数字です。
※生徒数は概算です。
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南多摩は、まだ発表されていないのか、それとも0名なのか。
とりあえず現時点では、都立中高一貫校と九段を合わせて46名という数字ですので、2020年から続いていた右肩上がりの合格者数増加は、2023年でストップとなりそうです。
昨年は過去最高数の合格者数だったこともありますが、前年から12名減となります。
個別で見ても、昨年から増加したのは桜修館と三鷹の2校のみです。
前年と同数だったのは、両国、富士、大泉の3校。
残りの学校は前年割れとなっています。
小石川は合格者数16名、合格率10%と、全11校中、唯一のダブル2桁の達成となっています。
武蔵は合格者数9名で惜しくも二桁を逃してしまいました。
両国は今年も手堅く6名の合格者数となっています。
三鷹は、合格者数が落ち込んだ翌年は増加するという傾向が続いていましたが、その流れどおり、昨年の0名から今年は5名と大きく増えました。
立川国際、富士、大泉は、それぞれ3名、2名、2名で、昨年比横ばいといったまずまずの結果です。
九段は4年連続右肩上がりで来ていましたが、今年は1名に留まっています。
また、桜修館、白鴎、南多摩は、かつては東大合格者数で都立中高一貫校の中で上位を争う学校でした。
しかし、近年は合格者数が減少傾向で、今年も1名となっており、やや寂しい結果です。
2018年~2023年 都立中高一貫校(九段含む)東大合格率の推移
続いて合格率の推移を折れ線グラフで見てみます。
先ほどご紹介したとおり、2018年から2020年にかけて存在感を発揮していた桜修館が2021年以降に沈んでしまっているのが分かります。
2020年には、ツートップの一角、武蔵を抜き、小石川にも迫る勢いを見せていたのですが、翌年から一気に下降。今年も浮上できずにいます。
桜修館に入れ替わるように、2020年から九段が存在感を高めてきていましたが、その九段も今年は停滞してしまっています。
この6年間で、合格率4%を超えた学校は、小石川、武蔵、桜修館の3校だけだったので、昨年、九段が4%を超えたのは、一つの壁を越えた感があり、このまま伸びていくのではないかと思ったのですが、そう簡単ではないようです。
一方で、両国、立川国際は、この6年間である程度、安定的に上位の合格率をキープしている印象です。
次に4%の壁を越えてくるとすれば、この2校のいずれかの可能性が高いのではないかと思っています。
その次に躍進が期待できそうなのが三鷹と南多摩です。
この両校は、毎年、増加と減少を繰り返していますが、不思議なことに、その浮き沈みがまったくの逆となっていることがよくわかります。
この法則からすると、来年は三鷹が沈んで、南多摩が浮上するということになりますので、もしかすると6年ぶりに南多摩が合格率の上位3校に食い込んでくるかもしれません。