昨年の夏、つがいのカブトムシを知人からいただき、30匹の幼虫が産まれました。
あれから一年。
コツコツと飼育をつづけてきたのですが、先日、そのうちの一匹が無事、成虫のカブトムシに育ちました。
カブトムシ飼育は素人の私ですが、卵の状態から幼虫、蛹、成虫と上手く育てることができました。
これから夏休みに向けて、お子さんと一緒にカブトムシの飼育に挑戦しようという方へ、参考までに我が家の育成方法をご紹介します。
目次
1.カブトムシ飼育の環境
準備したのは以下のものです。
①大きめの飼育ケース 縦20cm✕横40cm✕高さ25cm くらい
②保水液
③ハエよけシート
④カブトムシ育成マット(幼虫飼育用)
⑤脱臭ゼオライト
ケースの実物はこれです。イオンで購入しました。1500円くらいだったと思います。
それ以外はすべて百均で用意したので、似たようなものであれば大丈夫だと思います。
カブトムシ育成マットは、2.5㎏の袋を3袋分入れましたが、ケース内の高さ半分以上が土になってしまうくらい深くいれました。
ゼオライトは袋に書いてあった、土の量に対する適量分を混ぜ込みました。
さらに、保水液も土に差し込んでおきました。
最後に、ハエよけシートをかぶせてフタをしていました。
2.カブトムシが亡くなってから
カブトムシがお亡くなりになられてからは1ヶ月ほどそのまま放置していました。
見た目では卵があるのかどうか、全く判別できなかったので、産んでくれていることを願い、とにかく土が乾燥してしまわないようにフタをしたままにしておきました。
すると、ケースの中の土の表面は白いカビでいっぱいとなっていました。
これはダメかな、と思い調べてみると、白カビは、幼虫が育つのにエサの役割を果たしてくれるそうなので、そのままにしておきました。
3.幼虫の飼育
1か月後、マットを掘り返してみると、30匹ほどの幼虫が孵化していました。
幼虫は、昆虫マットを食べて成長するので、エサ兼住み家として100均の昆虫マットを買い込んでおきました。
幼虫は、秋ごろまでは昆虫マットを食べてフンをするので、1~2週間おきにフンを取り除いて新しいマットと交換してあげる必要があります。
土とフンの交換は、園芸用のフルイにかけて、土だけ残してフンを分別します。
この「フン掃除」がカブトムシの幼虫の飼育で唯一かつ最も面倒な作業になるので、これさえ我慢してやれるかどうかが、ポイントだと思います。
9月から11月までこれを繰り返していくと、幼虫は脱皮を何度か行って徐々に体が大きくなっていきます。
ここでどれだけ大きくなれるかで、最終的なカブトムシの大きさが決まるそうです。
4.越冬の対応
11月末に最後のマット交換を行ってからは幼虫たちはマットを食べなくなるのでフン掃除もする必要がなくなり、数週間から一カ月に一度くらい、土が乾ききらないように如雨露で軽く水をあげる、ということを翌年の5月まで続けました。
ネットの情報などでは、冬の寒さで幼虫が死んでしまうことがあるので、家の中で飼育する方が良いという意見が多かったです。
ただ、我が家では家の中にカブトムシを持ち込むことは絶対禁止だったので、外に置いたままにしました。
雨風だけは最低限しのげるよう、飼育ケースを大きめの段ボールに入れてフタを閉じ、そのまま放置することにしました。
5.春の対応
5月頃になると、再び幼虫たちが土を食べ始めるので、ケースの表面にもフンが見え始めてきました。
フンが目立ってきたら、また「フン掃除」を再開します。
ただ、秋までとは違って食べる量は減っていて、結局、1回やっただけでした。
そしていよいよ、蛹になる準備段階にはいります。
と言っても、やることは特になく、蛹になるための蛹室を作りやすいよう、昆虫マットが乾燥しないように水やりを数週間に一度くらいやるだけでした。
6.人工蛹室に入れる
幼虫は時期が来ると自分で蛹室を作って蛹になります。
基本的に土の中で蛹になるので、外から見ていても変化は全く分かりませんでした。
そろそろかな?と思って少し掘ってみたところ、土の中で蛹になっている奴を発見。
土で作られた蛹室を壊してしまったので、手作りの「人工蛹室」に入れてあげました。
手作りと言っても超簡単です。
トイレットペーパーの芯やラップの芯をカットして、そのまま蛹を縦に入れてあげるだけです。
数日すると少しずつ蛹がカブトムシの形に変化していき、色も茶色になっていきます。
7.カブトムシの育成成功!
最終的には、冒頭の写真の通り、カッコイイ雄のカブトムシを育成することに成功しました。
以上、ご紹介したように、カブトムシの育成はそんなに難しいものではないので、機会があればチャレンジすることをお勧めします。
最終的にカブトムシにまで育成できると、かなりの達成感があるので、お子さんと一緒に遊び感覚で取り組めればいいのではないかと思います。