2021年2月9日(火)に都立中高一貫校の受検合格者が発表されました。
それを受けて塾ごとの合格者も発表されていますのでご紹介します。
今回は、進学塾の大手、早稲田アカデミーの合格者数を見ていきます
目次
早稲田アカデミー 2021年~2019年都立中 学校別合格者数
学校名 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
---|---|---|---|
小石川 | 26 | 36 | 46 |
白鴎 | 4 | 6 | 4 |
両国 | 2 | 5 | 5 |
桜修館 | 6 | 7 | 7 |
富士 | 5 | 2 | 3 |
大泉 | 3 | 3 | 1 |
南多摩 | 5 | 5 | 2 |
立川国際 | 4 | 6 | 6 |
武蔵 | 15 | 15 | 8 |
三鷹 | 7 | 13 | 10 |
九段 | 8 | 10 | 6 |
合計 | 85 | 108 | 98 |
合格者数は、2021年2月26日の時点でホームページに公開されている合格者数です。
東京都内公立中高一貫校全体で85名となりました。
2020年と2019年は、2月12日時点の数字だった(はず)ので、完全に比較できていないことをご了承ください。
早稲田アカデミーの場合、合格者数のカウントをかなり厳密に設定しています。
以下、公式サイトからの引用ですが、
合格者数は、早稲田アカデミーグループ(早稲田アカデミー・国研・SPICA・早稲田アカデミー個別進学館・水戸アカデミー・QUARD、及び早稲田アカデミー海外校)に、塾生として正規の入塾手続きを行い、受験直前期まで継続的に在籍し、授業に参加した生徒のみを対象に集計しています。
テストのみを受験した生徒、夏期集中特訓・正月特訓・その他選択講座のみを受講した生徒は、一切含んでおりません。」とのことです。
厳密度は栄光ゼミナールと同様ですね。
さて、合格者の3年間の推移ですが、残念ながら右肩下がりで下落しており、昨年から今年にかけての下落率も約20%となり、かなり厳しい状況です。
都立最難関の小石川が、毎年10名ずつ減少していているのが特に気になります。
難関校への合格率が下がっているとなると、指導力の低下を疑ってしまいますが、そうでもなさそうです。
というのも、私立の難関校、特に御三家とよばれる開成、麻布、武蔵、桜陰、女子学院、雙葉の合格者数が、史上最高数を更新する448名となったそうです。
そのほか、駒場東邦、筑駒、灘なども昨年比でかなり合格者数が増加しているということなので、早稲田アカデミー自体の指導力はむしろ高まっているともいえそうです。
となると、都立中高一貫校の合格者数が減っている理由は、早稲田アカデミーが都立中高一貫校を受検する生徒の獲得に積極的ではないだけという可能性が高いということになります。
やはり、都立中高一貫校を受検する家庭から高い授業料を稼ぐということは難しいと思われ、そういった家庭を相手にするより、青天井と呼ばれるくらい教育費にはいくらでも出すという家庭向けに私立難関校向けの授業カリキュラムを組む方を企業として選ぶのは当たり前ということでしょうね。
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