公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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茨城県公立中高一貫校 2022年 適性検査採点ミスの影響 再発防止策 入試問題訂正内容

2022年(令和4年度)茨城県立中学校及び茨城県立中等教育学校の合格発表が1月19日に行われました。

 

同時に、茨城県教育委員会から、入試(入学者選抜)適性検査問題で、出題に誤りがあったとの発表がされました。

 

昨年2021年には、大きな採点ミスが発覚して問題となった茨城県公立中高一貫校の入試ですが、今年はどのような対策がされたのでしょうか。

 

目次

茨城県公立中高一貫校の採点ミス問題とは

2021年、県立中・中等教育学校の入試を点検した結果、採点のミスが判明。

2020年の入試まで遡って調査したところ、9校で合計35件のミスが判明しました。

そのうち、並木中等教育学校を2020年に受検していた1名が追加で合格となりました。

 

1名の追加合格に絡むミスの内容としては、採点を担当した先生が「8点」と記入した用紙を、他の先生が「0点」と見間違えて集計したとのことです。

 

茨城県公立中高一貫校の採点ミス再発防止の対策

採点ミスを再発させないための対策として、いくつかの対策が今年度から取り入れられたようです。

 

対策の内容としては、採点のシステムの見直しだけでなく、受検者が自分の答案を確認できる申請制度や、採点基準があいまいな記述式の出題を減らすといったものです。

 

入試に先駆けて、採点のシュミレーションもおこなったとのことです。シュミレーションでは、解答用紙とコピーをそれぞれ別の先生が2人一組で採点し、その後、正本と副本を入れ替えて両ペアの採点に間違いがないか2重チェックするという採点システムで行われたとのことでした。

 

 

2022年度入試問題の訂正内容

2022年(令和4年)1月8日(土)に実施された適性検査問題の誤りは以下の3点です。 なお、訂正内容が正答の判断に影響はしないとのことです。


訂正1 「適性検査Ⅰ」写真の出典

7ページ 3 問題3 選択肢の写真

写真と関係のない「国立環境研究所」という出典があったため削除

 

訂正2 「適性検査Ⅰ」写真の出典

8ページ 3 問題4 図 「食べる・食べられる」の関係

写真と関係のない「国立環境研究所」、「レッドデータブック」という
出典があったため削除

 

訂正3 「適性検査Ⅱ」地図記号

4ページ 2 問題1 資料1の記号

f:id:tetsutylor:20220119220436p:plain

 

茨城県公立中高一貫校の適性検査採点ミスの影響

採点が間違っていないかどうかのチェック体制を強化するのはわかりますが、採点の間違いがおきないように、ミスがでやすい記述式問題の出題を減らしてしまったというのは、適性検査の趣旨からすると本末転倒な改善策だと思うので、少し残念です。

 

この出題方針の変更により、2022年度の受検者からは、例年より問題が大幅に易化したという声が多数聞こえています。

 

となると、2022年度の茨城県公立中高一貫校の適性検査合格ラインとなる点数は、例年に比べるとかなり高くなってしまったのではないかと思われます。

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