都立中高一貫校受検塾の大手、enaの入試報告会を視聴しました。
毎年この時期に、各校舎で行われていた入試報告会ですが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を懸念して、Youtubeでの動画によるオンライン入試報告会となりました。
どのような内容だったか、簡単にまとめてみました。
目次
受験概要の分析
まずは今年の都立中高一貫校の受験者数、倍率についての話。
全体として少子高齢化で受験者数が減っているのかと思いきや、どうやら都立中高一貫校の人気は上がってきているため、倍率はそんなに下がっていません。
都立中が人気の理由としては、
(1)高いレベルの教育を安い授業料で受けられるから
(2)国公立大学受験の際、記述式の回答というのが適性検査と共通するところがあるため、有利に働くのではないかという思惑があるから
というのが主な内容でした。
さらに、ここ数年は記念受験やお試し受験的な受験生が減り、ちゃんと対策をして受検する子が増えているので、受検者の質があがり、倍率以上に競争率は高まっているという分析でした。
また、都立中高一貫校全体の入学者数1600人に対し、エナの合格実績者数が800人を越えているので、「昔は独学でも受かる子がいたかもしれないが、今後はしっかり塾(エナ)に通って対策しないと、独学では合格できないですよ」というアピールがされていました。
ちなみに、都立中だけでなく、国公立附属や私立の難関校にも多くの合格者をenaから出すことができた、とアピールされていましたが、合格実績にカウントしている生徒が通塾していたかどうかが説明されていませんでした。
なので、難関私立校を目指している子が滑り止めとして都立中の小石川、武蔵、桜修館というあたりを併願する際に、何コマかenaの講習を受けていた、というのが実情なんじゃないかと推測します。
ちなみに、お茶の水は来年から適性検査型の受検に切り替えるそうなので、さらに都立中との併願は増えていくことになるんじゃないでしょうか。
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適性検査の問題分析
次に、今年の適性検査の問題分析です。
適性検査Ⅰについては、物語文が出題されたことが一番の変更点だったということでした。
これまでは論説文が続いていたため、対策が不十分だったという声が聞こえていますが、出題の意図は論説文の時と変わっていないため、特に驚くことはなかったはず、と分析していました。
さらにenaの生徒には、過去の傾向も踏まえて物語の対策はしていたので、全く問題(障害)にはならなかった、と言い切っていました。
以上がenaの入試報告会の概要のまとめになります。
基本的にはenaの宣伝に近い内容だったという印象ですね。
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