2022年の都立中高一貫校の受検合格者数を塾ごとに調査してみました。
今回は、都立中受検の最大手、ena(エナ)の合格者数を見ていきます。
目次
ena 2019年~2022年 東京都公立中高一貫校 学校別合格者数
2022年2月11日現在時点でena合格者として発表されているのは、949名という結果でした。
2021年が915名。
2020年が795名。
2019年の687名は、私が手控えていた数字ですが、2月9日時点の数字かもしれないので、参考値としてください。実際にはもう少し多いと思います。
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ena 2019年~2022年 東京都公立中高一貫校 学校別合格者数 考察
一昨年から昨年にかけては、11校合計で15%の伸びで、今年は3.7%の増加です。
ここ数年は二桁増を続けてきましたが、流石に伸び率が落ちましたね。
今年は、両国と大泉で募集人員が合計80名、約5%増加しているので、昨年同様の実績だとしても、単純に合格者数は5%増となっていなければならないので、その状況からすると3.7%という増加率は、実質的なマイナスだったことになります。
個別にみてみると、両国と大泉の増加率は25%を超えています。募集定員増加数の半数にあたる約20名ほど増加させているので、実績としては十分だと思います。
逆にこれまで一度も合格者数を減らしたことがなったのですが、今年は、武蔵、桜修館、三鷹、九段で前年比減となってしまいました。
特に、三鷹の▲14%、武蔵の▲9.9%が大きなマイナス要因となっています。
この4年間の実績推移を眺めてみると、各学校の合格者占有率としては、約7割となる100名前後がほぼ上限となりそうですね。
100名に満たない学校の中では、小石川が苦戦しているのは、最難関校として私立難関校専門塾のSAPIXなどからの合格者が多いということでしょうね。
白鴎と桜修館、九段については、適性検査Ⅰの問題が独自問題であるという共通点があります。
エナでは適性検査のテクニックをおしえてくれますが、適性検査Ⅰの作文については、なかなかテクニックでどうにかできる部分が少ないので、苦戦していると思われます。
両国も昨年までは合格者占有率が50%を切っていましたが、今年は50%まであげてきました。それでもこれ以上の積み上げは難しいのではないかと思います。
両国については、両国専門で合格実績を上げている塾・早友学院があるためです。
南多摩については、増加と減少を繰り返しているので、やはり100名前後が限界値なのではないかと思われます。
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