2021年(令和3年度)1月16日に行われた大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の問題の内容、傾向、分析などをレポートします。
1日目は、地理歴史(世界史A/世界史B/日本史A/日本史B/地理A/地理B)、公民(現代社会/倫理/政治・経済/倫理、政治・経済)、国語、外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)が実施されました。
目次
全体の傾向
全体的な傾向としては、昨年までのセンター試験とは違い、問題数が多くなっているということや、共通テストの模試とは傾向が違っていてあてにならなかった、という意見が多いようです。
また、事前に言われていた「適性検査型の入試」や「思考力を問う問題」という傾向については、それを示す出題がいくつかみられています。
適性検査ではお馴染みの文章やグラフなど資料を多用して、そこから答えを総合的に読み解くという問題などが昨年よりも増加しているようです。
ただ、大きな変化というわけではないので、来年以降も徐々にこのような傾向が強く反映され数年後には大きな違いとなっていくのかもしれませんね。
国語
国語の出題については、、第1問が話題となっていました。
というのも、香川雅信氏による「江戸の妖怪革命」からの出題で、妖怪というキーワードはコロナ禍で取り沙汰されて人気を博した「アマビエ」を想起した人が多かったようです。
また、ちょっと前なら「妖怪ウォッチ」などが人気でしたよね。
我が家では数年ぶりにテレビアニメシリーズが復活した高橋留美子先生原作「犬夜叉」の続編「半妖の夜叉姫」がプチブームなので、ちょっとタイムリーでした。
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地理
地理では面白いことが起こったようです。
1月9日にNHKで放送されたばかりの「ブラタモリ」で扱っていた天橋立についての内容がかなり解答に直結する内容となっていたそうです。
ツイッターの書き込みによると、天橋立を撮影した4つの写真のうち、北側から撮影したものを選択するという問題が出題されたようですが、番組では、まさに「北側から見た天橋立」というところを放送していたそうです。
「ブラタモリ」は、私もたまに見る番組で、タモリさんの博学ぶりにいつも驚き楽しませてもらっているのですが、今後は地理を選択する受験生にとっては必見の番組となっていくかもしれませんね。
歴史
世界史B、日本史Bでは、キャッシュレス決済に関する問題が出題されました。
二つのグラフから導き出せる仮説を考えさせる内容。
地歴公民では、表やグラフ、史資料が多用された出題となっており、より考察力と思考力を問う問題になっていると感じられたようです。
英語
英語は、難化した、という意見が最も多かったようです。
まず、これまでのセンター試験で2回読み上げられていた「リスニング」の問題文で、6問のうち4問が「1回読み」になっていました。
また、問題量は昨年から10ページ増え、配点も50点から100点に引き上げられました。
さらに、写真やイラストがちょっとおかしいというか、ネタで笑いを取りに来ているのでは?と思われるようなものもあり、気になってしょうがないという意見も見られました。
以上、初日はこんな感じでした。
コロナ対策で窮屈なところも多いと思います。
受験生の皆さん、明日も頑張ってください。
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