公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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つるかめ算で面積図を書けない場合の解き方の手順まとめ

つるかめ算で損失がある場合の解き方、つまり面積図を書けない場合の解き方の手順をまとめてみました。

 

公立中高一貫校の入試、特に都立中の適性検査では、つるかめ算がそのままの形で出ることはありません。

 

ただ、つるかめ算の考え方自体は適性検査につながる要素が含まれているので、基本的な手順は覚えておいた方がいいです。

 

そして、今回ご紹介するつるかめ算のように、損失が出てしまうので面積図が使えないなど、ややこしい設定の文章を読んで解き方を考えるというのは、まさに適性検査型の問題と言えます。

適性検査型の算数の問題は、効率的な式の立て方、考え方を学んでおいた方が良いと思います。

 

※つるかめ算の基本的な考え方、普通のつるかめ算の解き方についてはここでは割愛させていただきます。

 

目次

つるかめ算で面積図を書けない場合の例題

じゃんけんをして勝った場合は10点もらえる、負けた場合は5点引かれるという勝負を10回しました。結果、40点だった場合、何回勝ちましたか。(あいこは無効)

 

解き方の手順(ポイント)

①極端な方の場合を考える

②逆の方になった場合にどれだけ差が出るか考える

③極端な場合ー実際の場合の差を考える

④「③÷②」で答えを求める

⑤求めたい答えを計算する

 

解き方の手順(具体説明)

①極端な場合を考える

全て勝つかすべて負けるかどちらかを考える。今回は全て勝った場合で考えてみます。

 

全て勝った場合の点数 ⇒ 10点✕10回=100点

 

②逆の方になった場合にどれだけ差が出るか考える

続いて、負けた場合にはどうなっていたのかを考える。

もらえるはずだった10点がもらえず、さらに5点引かれるので、1回負けるごとに15点引かれることになる。

 

負けた場合に引かれる点数 ⇒ 10点+5点=15点 

 

③極端な場合ー実際の場合の差を考える

極端な場合の点数から実際の場合の点数を引くことで、本来の獲得点数のうち、負けていた分の点数を導き出すことができる。

 

本来の点数のうち負け分の点数 ⇒ 100点ー40点=60点

 

④③割る②で答えを求める

本来は負けていた分の60点が、負け何回分だったかを計算する。

②で求めた1回負けるごとに引かれる点数=15点で、③の本来の点数のうち負け分の点数60点を割ることで、負け何回分だったのか回数が求められることになります。

 

60点÷15点=4回

 

⑤求めたい答えを計算する

負けの回数がわかったので、勝負の合計から負け回数を引いて、勝ち回数を求めます。

 

勝ち回数 ⇒ 10回ー4回=6回

 

以上、答えは6回ということがわかります。

 

確かめのため、表に書き起こしてみるとこのようになります。

 

f:id:tetsutylor:20220320111904j:plain

 

今回のように答えとなるものの数が小さい場合は、難しい解き方の手順を考えるまでもなく、上記のように表を書くことで解いてしまう方が早いかもしれません。

 

ただ、数字が大きくなって計算が必要になってくると、本番の入試である適性検査では時間が足りなくなってしまうので、このような解き方の手順を考えられないと正解は厳しいと思います。

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