2024年度（令和6年度）の都立中高一貫校受検にあたり、内申点の配点割合から合格可能性を考えたいと思います。
今回は、東京都立武蔵高等学校附属中学校について考えてみたいと思います。
都立中受検の内申点は、年度により見直しが行われますが、2024年度（令和6年度）の白鴎の内申点は、割合が見直しとなっていますので要注意です。
目次
都立武蔵の内申点の割合
| 得点 | 適性検査Ⅰ | 適性検査Ⅱ | 適性検査Ⅲ | 内申点 | 合計点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 素点 | １００点 | １００点 | １００点 | ５４０点 | ー |
| 換算点 | ４００点 | ４００点 | ４００点 | ４００点 | １６００点 |
2024年度（令和6年度）の武蔵の内申点の配点は、全体の25％となる400点となります。
適性検査Ⅰ～Ⅲもそれぞれ400点ずつなので、内申点を含めて４つの項目でバランスよく25％ずつを分け合う形となっています。
武蔵は内申点の割合を変えたことは無く、ずっと25%のままです。
適性検査は1200点満点中、6割～7割を取れれば合格するのではないかと言われているため、実質的に720点～840点が適性検査の合格ライン配点と考えられます。
そうなると、適性検査の半分ほどにあたる内申点の配点400点は、無視できないそこそこの割合だと考えられるのではないかと思います。
都立武蔵の内申点の配点
| ５年内申点 | ６年内申点 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ３(優) | ２(良) | １(可) | ３(優) | ２(良) | １(可) | |
| 国語 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 算数 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 理科 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 社会 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 音楽 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 図画工作 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 家庭 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 体育 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| 外国語 | 25 | 20 | 5 | 25 | 20 | 5 |
| ９教科合計配点 | 270 | 270 | ||||
| 5，6年合計配点 | 540 | |||||
2024年度（令和6年度）の武蔵の内申点の配点は上記の通りです。
5年生、6年生の各教科での配点に違いはなく、9教科合計で270点ずつとなっています。
9教科の中で配点に違いはありません。
ちなみに、以前は6年生の方が若干配点が高くなっていました。
また、優＝25点と、良＝20点、という配点具合は、優を取った場合と良を取った場合で1.25倍の差となっています。
これは、九段含む都立中高一貫校全11校の中では最も格差が小さい比率となります。
この点からすると、武蔵は内申点についてあまり重視していないように考えられます。
都立武蔵の特徴
これらを総合して考えると、武蔵はその他の都立中高一貫校と比較して、内申点については合否の決定要因としてそこまで重視していない学校とと言えそうです。
ある程度の内申点は必要だけど、どちらかというと適性検査の点数を重視している、と思われます。
都立武蔵の特徴として、国公立大学の中でも偏差値が高く難関と呼ばれる大学・学部への進学率が高いということが挙げられます。
そのため、中学受検での偏差値も高く、適性検査でも合格最低点は高くなると予想されるため、適性検査で落とした点数を内申点でカバーするのは難しいと思われます。
