公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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2024年度【三鷹】内申点から都立中高一貫校の合格可能性を考える。

2024年度(令和6年度)の都立中高一貫校受検にあたり、内申点の配点割合から合格可能性を考えたいと思います。

 

今回は、東京都立三鷹中等教育学校について考えてみたいと思います。

 

都立中受検の内申点は年度により見直しが行われますが、2024年度(令和6年度)の三鷹の内申点は昨年と同様の割合、配点となっています。

 

 

目次

都立三鷹の内申点の割合

得点 適性検査Ⅰ 適性検査Ⅱ 適性検査Ⅲ 内申点 合計点
  素点 100点 200点

  ー

720点 1020点
換算点 300点 500点   ー 200点 1000点

 

2024年度(令和6年度)の三鷹の内申点の配点は上記の通りです。

1000点満点中200点、割合としては20%ということになります。

 

都立中の適性検査は6割~7割を取れれば合格するのではないかと言われているため、800点満点中、実質的に480点~560点が適性検査の合格ライン配点と考えられます。

 

そうなると、内申点の配点200点というのは、さほど合否に影響を与えるものではないと考えられるのではないかと思います。

 

都立三鷹の内申点の配点

  5年内申点 6年内申点
3(優) 2(良) 1(可) 3(優) 2(良) 1(可)
国語   40   20    5   40   20    5
算数   40   20    5   40   20    5
理科   40   20    5   40   20    5
社会   40   20    5   40   20    5
音楽   40   20    5   40   20    5
図画工作   40   20    5   40   20    5
家庭

  40

  20    5   40   20    5
体育   40   20    5   40   20    5
外国語   40   20    5   40   20    5
9教科合計配点     360     360
5,6年合計配点          720

 

2024年度(令和6年度)の三鷹の内申点の配点は上記の通りです。

5年生、6年生の各教科での配点に違いはなく、9教科合計で360点ずつとなっています。

また、9教科の中で配点に違いはありません。

 

以前は5年生を160点、6年生を180点としていましたが、5年生も180点に引き上げています。

 

これはおそらく、内申点が持つ「常に学ぶ意欲を持っている子かどうか」という性質に今まで以上に注視し、受検学年以外でもそのような意欲ある行動をとれているのかどうかもしっかりと見て判断したいという意図ではないかと思われます。

 

また、優=40点と、良=20点、という配点具合は、優を取った場合と良を取った場合で2倍の差となっています。

 

これは、九段含む都立中高一貫校全11校の中では最も差をつけている学校となります。

 

適性検査と内申点の割合では、8:2なので、あまり内申点を重視していないのではないかと思われた三鷹ですが、

この優良差の2倍差というのを見ると、内申で優を落としてしまい良がいくつかある状態だと、合否に与える影響はそこそこあるのでは?という見立てになってくると考えられます。

 

都立三鷹の特徴

都立三鷹の特徴として、都立中高一貫校の中で国公立大学への合格数が伸びているという点が挙げられます。

 

2023年には東大へ5名の合格者を出すなど、国公立の中でも最難関校への合格者数も増えています。

 

このように、国公立大学への合格者が増加している三鷹が内申点をそれなりに重視しているということを考えると、内申点を高く保てるということは、国公立大学進学に必要な資質ということになるのではないかと思います。

 

結論として、三鷹については内申点をそこそこ取れている子が合格が期待されているということになるのではないかと思われます。

 

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