都立中高一貫校では、2020年2月3日から2月7日までは学校がお休みです。
1週間、まるまるお休みという大型連休となります。
なぜかというと、都立中高一貫校の受検日である2月3日が含まれる週だからです。
この週は、学校に通う生徒たちにとっては嬉しい連休となりますが、先生たちにとっては地獄のような一週間となるようです。
というのも、先生たちは総出で提出された適性検査の答案用紙の採点を行わなければならず、1週間後の合格発表までにすべてを終えなければならないという時間との勝負に追われている訳です。
都立中高一貫校の適性検査は、その名の通り、入学への適性を判断するための検査なので、試験やテストのように、解答用紙をみて〇✖を簡単に判断できるような問題になっていません。
図形の問題なんかだと、本当に解答されているような立体が出来上がる可能性があるのか、ないのか、場合によっては実際に受検者が回答した通りの図形を紙で切って組み立ててみて一つずつ検証するそうです。
そんな手間暇がかかることをやって、ちゃんと受検者の回答に向き合ってくれている先生たちには感謝しかありません。
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最近、学校から、都立中高一貫校でも働き方改革の元に業務を減らしていくという趣旨のお手紙をいただきました。
単純にやるべきことがおろそかになるという話ではなく、効率よく働けるかどうかというところが焦点だと思いますが、先ほどの答案採点一つとってみても、業務内容を効率化するということは相当難しい内容だなと改めて思いました。
効率性を考えるなら、学校独自で設定する独自問題の割合を減らしていけば、国語の著作権の確認などの作業は減ると思います。
ただ、そこをあまり突き詰めて共通問題が増えてしまうと、学校ごとの特色が薄れてしまうという懸念があるので、難しいところですね。
これから受検を考えている方にとっては傾向が見えて対策が取りやすくなるという面があるのかもしれませんが、逆の見方をすると、みんなが同じ対策しかとらなくなったときに、果たしてどこで点数の差がつくのか、かえってポイントがみえなくなってくるのではないかという気もします。
どの学校も適性検査の中身は少しずつですが毎年変化していっているのは確かなので、いずれにしても例年通りの同じような対策だけをやっているだけでは対策にならないと思います。
いきなり傾向がガラッと変わっても対応できるよう、あまり学校ごとの傾向にとらわれずに幅広いタイプの適性検査に取り組んでいた方が本番には強くなるんじゃないかと思います。
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