2021年の都立中高一貫校の受検合格者数を塾ごとに調査してみました。
今回は、都立中受検の最大手、ena(エナ)の合格者数を見ていきます。
目次
ena 2021年都立中 学校別合格者数
学校名 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
---|---|---|---|
小石川 | 69 | 60 | 49 |
白鴎 | 73 | 82 | 61 |
両国 | 63 | 42 | 30 |
桜修館 | 66 | 52 | 42 |
富士 | 92 | 77 | 65 |
大泉 | 81 | 71 | 62 |
南多摩 | 85 | 100 | 80 |
立川国際 | 112 | 97 | 88 |
武蔵 | 111 | 77 | 71 |
三鷹 | 100 | 83 | 93 |
九段 | 63 | 54 | 46 |
合計 | 915 | 795 | 687 |
2021年2月11日現在時点でena合格者として発表されているのは、915名という結果でした。
2020年が795名。
2019年の687名は、私が手控えていた数字ですが、2月9日時点の数字かもしれないので、参考値としてください。実際にはもう少し多いと思います。
一昨年から昨年にかけては10%の伸びで、今年は15%も合格実績を増やしてきていますが、武蔵と富士で募集人員が合計80名、約5%増加しているので、単純に合格者数も5%くらいは自然増するわけなので、実質は今年も10%程度の伸びだと考えられます。
そんな中、今年は特に、武蔵の合格者数が約40%もアップしているのが驚きです。
もしかするとenaの武蔵中対策模試で出た問題とそっくりの問題が本番で出題されたとか、何かアドバンテージがあったのでしょうか。
それとも、武蔵は私立との併願が多いので、enaで都立中対策として冬期講習だけ受講した子の合格が多かっただけなのでしょうか。
いずれにしても、もし仮に合格者111名が全員、辞退せずに武蔵に入学したとすると、実に7割弱の生徒がena出身ということになります。すごいですね。
また、伸び率だけでいうと、両国は約5割のアップとなるので、こちらも実績があがっています。
enaの中では最も合格者が少ない学校として苦戦していたのが両国なので、もしかするとena社内では、両国の実績をあげるため必死だったかもしれませんね。
一方、白鴎と南多摩は実績を落としていますが、昨年が良かっただけで、一昨年と比較すると悪くない結果なのではないでしょうか。
さて、都立中高一貫校受検塾として合格実績NO.1を自負しているenaですが、合格者数カウント条件は、「10時間以上の指導実績がある生徒を合格実績としてカウントする」と公式発表されているので、条件はかなり緩いです。
それを合格実績と呼んでいいのか甚だ疑問です。
なので、この数字はあくまでも参考として、塾の実力としてうのみにしないようにした方がいいのではないかと思っています。
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