東京都立中高一貫校の御三家の一つ、両国高校附属中学校の受検対策についてまとめてみました。
東京の東側に位置する都立中高一貫校としては偏差値は最上位で、受検倍率は都立中高一貫校で最も高い人気を誇るので、ある意味、最難関校とも言えます。
目次
得点配分
適性検査Ⅰ 30%
適性検査Ⅱ 20%
適性検査Ⅲ 30%
内申点 20%
適性検査Ⅰと適性検査Ⅲの配点比率が30%となっており、国語と算数どちらかに偏った得点では合格は難しいでしょう。
また、他の都立中高一貫校と違い、適性検査Ⅲの試験時間が15分も短い30分しかないことが特徴です。
適性検査Ⅰの配点
読解問題 30%
作文 70%
共同作成問題のため、都立中全体の出題方針「文章の内容を的確に読み取り、自分の考えを論理的かつ適切に表現する力」が問われることになります。
適性検査Ⅱの配点
大問1(算数) 30%
大問2(社会) 40%
大問3(理科) 30%
すべて共同作成問題となっています。
他の都立中高一貫校と同じく、ミスを減らして確実に得点を重ねる慎重さと、時間内にすべての問題を解く集中力が問われます。
適性検査Ⅲの配点
大問1(算数) 50%
大問2(理科) 50%
どちらも両国独自問題です。
一応、算数と理科に分かれていますが、どちらも算数の要素が入る問題です。
なんといっても30分しか時間がないので、各問題に15分ずつしかかけられません。
答えにたどり着くまでにいくつかの小さいステップを踏ませるタイプの問題で、一見、膨大な時間がかかりそうですが、解法が分かれば時間内に十分解ける問題となっているのが特徴です。
時間が短い分、問題数も少ないですが、それだけ1問に対する配点が高くなっていることに注意が必要です。
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両国対策の勉強法
適性検査の分析結果から、効率よく要点をつかんで端的に解答を記述する力を養う必要があると思います。
発想力や表現力はあまり求められておらず、どちらかというと作業の正確性やスピードを鍛えることが重要なのではないでしょうか。
また、適性検査Ⅲでは難問が予想されるため、解法が見えずに丸々1問を空白にしてしまうことがないよう、とにかく試行錯誤して答えにたどり着こうとする練習を繰り返し行うことが必要です。
1問落とすと他では取り返すことが難しいので、どんな問題でも空白を作らないように解き切るだけの問題量をこなして場数を踏むことが重要だと思います。