東京都立中高一貫校の最難関校、小石川中等教育学校の受検対策についてまとめてみました。
偏差値が都立中高一貫校の中で飛びぬけて高く、特別な対策が必要な学校なので、しっかりと対策して臨むべきだと思います。
得点配分
適性検査Ⅰ 25%
適性検査Ⅱ 25%
適性検査Ⅲ 25%
内申点 25%
すべての配点比率が25%と等しいため、バランスよく得点を取ることができる子が求められているということになります。
また、最難関校だけに、内申点の取りこぼしは致命傷になりかねないので、学校の授業をおろそかにしないことも重要なポイントです。
適性検査Ⅰの配点
読解問題 30%
作文 70%
共同作成問題のため、都立中全体の出題方針「文章の内容を的確に読み取り、自分の考えを論理的かつ適切に表現する力」が問われることになります。
適性検査Ⅱの配点
大問1(算数) 30%
大問2(社会) 40%
大問3(理科) 30%
最も配点が高い大問2が小石川独自問題となっています。
資料からの読取り問題に、大きな桁の割り算などが組み合わせて表を完成させる問題が定番ですので、対策は必須です。
適性検査Ⅲの配点
大問1(理科) 40%
大問2(算数) 60%
どちらも小石川独自問題です。
理科は身の回りの出来事に絡んだ実験を基にした考察力を問う出題が多く、答えにつながる発想が瞬時に出てくるように思考力を磨いておく必要があります。
算数は単なる計算問題ではなく、考え方を記述させる問題が多く、解き方を知っているだけでは答えられない問題となっており、思考力と表現力が求められます。
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小石川対策の勉強法
適性検査の分析結果から、理数系にかなり特化した勉強法がおススメだと思います。
理数系と言っても、計算力、暗算力といった能力だけではありません。
答えを論理的に考え、手順やパターンを見つけ出し、効率的に回答するという、プログラミング的思考を身に着けるような勉強が必要です。
そういった問題は市販のテキストなどではなかなか良問がないため、基本的には小石川を中心に、都立中高一貫校の適性検査Ⅲの過去問を繰り返し解き、解答を導き出す手順を身に着けるということがいいのではないでしょうか。
また、解き方を覚えただけでは初見の問題に対応ができません。
考え方や手順がわかっていても、それを端的に上手く表現する力が身についていないと記述問題は回答ができないからです。
とくに、小石川は記述が多いので尚更です。
記述問題の対策としては、普段の会話から見直してみるのもいいのではないかと思います。
自分の考えを相手に理解してもらいやすいよう要点を整理し、順序だてて短い文章にまとめて話しをするように練習し、問題の答えを自分の言葉で論理的に説明するための訓練をしておくといいのではないかと思います。