公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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都立中高一貫校合格 知って得する話「受検対策は6年生からでは遅い」

この記事では、東京都の公立中高一貫校への合格を目指すなら知っておいた方がいいことをご紹介します。

 

今回ご紹介するのは、「都立中高一貫校の受検対策は6年生からでは遅い」という話です。

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目次

「都立中対策は6年からで間に合う」は過去の話

「6年生から都立中の受検対策を始めて合格できました」という記事を書いているブログや、ネットの掲示板での合格体験談など目にしたことがある方も多いと思います。

 

これは一部の秀才だけに限った事例ではなく、確かにかつてはこのような短期間の対策でも合格できた子は多かったと思います。

 

かつての都立中の適性検査入試状況であれば、地頭の良い子であれば、私立の受験と違って学校で習わないことは出題されないし、知識量を問うような暗記型の勉強は必要とされないため、6年間で学んだことを応用する力や、記述式の解答形式に慣れることができれば合格できたのではないかと思います。

 

しかし、それはもう過去の話で、今では5年生、もっと言うと4年生から受検対策をしなければ、地頭が良いというだけでは合格できないと思っておいた方がいいと思います。

 

都立中高一貫校が作成している適性検査の問題も、かつては家庭科や音楽の分野を織り交ぜたような出題もみられていましたが、今やほぼ「国、算、理、社」に絞られており、とくにここ数年は算数と国語の記述を重視する傾向が顕著にみられるようになっています。

 

こうなってくると、適性検査の対策は、私立難関校の受験と変わらなくなってきます。

 

旅人算やつるかめ算自体が出題されることはありませんが、そういった問題を解くことで身につく計算力が問われますし、国語の長文読解を解くための論理的思考力が必要になってきます。

 

そういった力を身に着けるには、結局のところ、私立型の受験勉強を一部取り入れていかなければ対応できません。

 

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都立中専門塾が受検を変えた

そういった適性検査の問題の変化に受験塾が対応をし始め、都立中高一貫校専門コースなどが充実してきました。

 

そして、数年前までは都立中高一貫校の受検のために塾に通う子の数はそこまで多くありませんでしたが、年を追うごとに増え続けています。

 

3年前の2019年時点で、都立中専門塾大手のenaから、都立中高一貫校に合格した生徒数は、687名でしたが、2021年現在、915名まで増えています。

 

enaエナ 2021年都立中 合格者数 915名 学校別 2020年 2019年 比較表

 

エナなどの都立中高一貫校受検向けコースでは、基本的には学校で学習する単元を4年生から先取りで行い、6年生の時点では適性検査対策にできるだけ時間をかけるというカリキュラムになっています。

 

そのため、6年生になってからあわてて算数や国語の受験対策をしつつ、適性検査の対策も行うというのは、すでに受験基礎を身に着けている子と比較するとかなり厳しい状況だということになります。

 

そうすると、ライバルとなる他の子が、6年生時点で適性検査の対策に注力していることを想定し、自分も6年生までには受験基礎を固めておく必要がある、という結論に至るのではないかと考えます。

 

念のため申し上げておきますが、受験対策のために早くから受験塾に通った方がいい、と言っているわけではありません。

 

6年生になってからいきなり受検対策を始めるのではなく、4,5年生のうちにできることはやっておいた方が良いという話です。

 

対策は通信教育などを使っての自宅学習でも十分可能です。

 

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