東京都教育委員会は、2022年1月21日から2月13日まで東京都がまん延防止等重点措置の適用を決定したことを受け、2022年度(令和4年度)の東京都立中高一貫校の入学者決定における特例の措置を発表しました。
新型コロナウィルス感染症の感染者等となったことで当日の受検が困難となった受検者については、面接と報告書による合格者選考を行うとのことです。
特例措置の詳細についてまとめてみました。
目次
2022年都立中受検 特例措置 日程
出願:2022年2月18日(金)午前9時 ~ 午後3時
面接:2022年2月25日(金)
合格発表:2022年2月28日(月)午後2時
入学手続:2022年2月28日(月)午後2時 ~ 午後5時
2022年3月1日(火曜日)午前9時 ~ 正午
2022年都立中受検 特例措置 応募資格
検査日当日(2022年2月3日)に新型コロナウイルス感染症の感染者等であったため、出願した都立中学校を受検することができなかった者のうち、特例による検査の措置を申請し、当該都立中学校長から承認を得た者。
2022年都立中受検 特例措置 募集人員
東京都教育委員会の発表によると、募集人員の算定方法は以下の通りです。
「当該校の特例による検査措置申請者数÷当該校の一般枠募集における実質倍率(※)=[1]
ア [1]の値が1に満たないとき 募集人員を1名とする
イ [1]の値が1以上のとき 募集人員を[1]の値の人数とする(小数点以下を四捨五入する)
※ 実質倍率とは受検人員を合格人員(繰上げ合格者を含まない)で除した上で、小数点以下第3位を四捨五入して算出した数値のことをいう。」
例えば、実質倍率が5倍だった学校で、特例措置申請者が10名だった場合、10÷5=2、という計算となり、募集人員は2名ということになりますね。
本来の募集人員に追加ということになるので、一般受検者の合格者数に影響はありません。
2022年都立中受検 特例措置 選考方法
東京都教育委員会の発表によると、選考方法は以下の通りです。
「一般枠募集の出願の際に、小学校から提出された「報告書」を点数化した報告書点が、一般枠募集合格者の報告書点の最低点以上である者のうち、報告書点と面接点とを合計した総合成績の順位により合格者を決定する。」
例えば、すでに合格が決まっている受検生の報告書の最低点が130点だった場合、130点未満の報告書点の受検者は足切りになってしまうということですね。
130点を超えている受検者のみ、個人面接を行って合否を決めるとのことです。
そうなると、報告書点が150点の子と、140点の子で、面接の結果によっては140点の子が逆転で合格する可能性があるということになってしまいます。
これまで面接による検査を行ってこなかった都立中高一貫校としては、適切な判断が行えるのか気になりますね。