公立中高一貫校のはてなブログ

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2022年都立白鴎中の適性検査の問題分析!適Ⅰと適Ⅲの独自問題について

2022年の東京都立白鴎高等学校附属中学校の適性検査の問題分析を行いました。

 

白鴎中は、適性検査Ⅰと、適性検査Ⅲが独自問題なので、こちらについて詳しく見ていきたいと思います。

 

 

目次

2022年 白鷗中 適性検査Ⅰ 問題分析

問題の形式は例年通りで、資料A、資料Bの2つの文章を読んで解答となります。

 

資料A、Bともに、松浦弥太郎さんの作品からの抜粋でした。文章Aは『ほんとうの味方のつくりかた』(筑摩書房 2014年) Bは『松浦弥太郎のハロー、ボンジュール、ニーハオ』(朝日新聞出版 2013年)です。

 

松浦弥太郎さんは、雑誌「暮らしの手帖」の元編集長として知られている方です。「暮らしの手帖」は、2016年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で高畑充希さんが演じたヒロインのモデルとなったと大橋鎭子(おおはし しずこ)さんが起ち上げた雑誌ですね。

 

個人的には、私が唯一、第一話から最終回まで全話見た朝ドラなので、ちょっとした思い入れがあります。

 

さて、問題の中身ですが、問1と問2、いずれも「本文の内容を踏まえて」回答を100字以内で答えよという形式の問題でした。

 

これまでも白鴎の問1、問2は、100字という割と多い字数での回答をさせる形式で、都立中共通の適性検査Ⅰが50字程度だということと比較すると少し難易度が上がるという印象でした。

 

それがさらに今年は、「本文の内容を踏まえて」という制限までかかってきたので、さらに難化したと言えるのではないかと思います。

 

問3は、二つの文章の内容を踏まえ、2段落構成で自分の意見を450~500字で述べさせる作文でした。

第一段落では、自分がどういう人間になりたいかを理由を含めて述べさせ、
第二段落では、中学に入学したら、相手に自分のことを理解してもらうためにどんな経験をしていきたいかを述べさせるというものでした。

 

中学で自分がどうなりたいかというテーマは事前に対策していた子は多いでしょうし、字数や段落の分け方など制限が多いですが、「主張」+「具体的体験談」という組み合わせで書くという形式は、都立中適性検査Ⅰのオーソドックスな形式と言えるので、この型をしっかりとマスターしているかどうかがポイントだったと思われます。

 

 

2022年 白鴎中 適性検査Ⅲ 問題分析

今年から適性検査Ⅲの試験時間が30分から45分に延長されたものの、出題数は昨年と変わらず大問2問小問7問という構成でした。

 

1問にかかる時間が長くなることを想定した出題であり、つまり、問題は難化していると言えそうです。

 

さて、大問1は新しい校舎建設を題材とした算数の問題でした。

小問1は校庭に200mトラックを作るには横の長さと縦の長さをいくつにすればいいかという問題。

小問2、3は観客席の模型の展開図を書く問題。難易度は中程度だったのではないかと思われます。

 

 

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大問2は、卵のゆで具合についての問題でした。

理科の実験系の問題かと思いきや、小問1は国語の問題でした。半熟と温泉卵のゆで具合の違いを「逆さ」と表現し、何が逆さなのかを日常のできごとと合わせて説明させるという問題でした。

 

小問2,3は理科の問題で、逆さ卵のできる仕組みについて、温度や水の量を変えて実験した結果から得られる内容について答えさせる問題でした。

 

小問4は、卵や魚などの食べ物についての疑問点をあげ、その疑問を解決するために自分で実験や観察をする方法を答えさせるという適性検査らしい問題で、どのような表現で記述するかがポイントだったと思います。

 

 

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