公立中高一貫校のはてなブログ

このブログは、全国の公立中高一貫校の受検について考察するブログです。 受検倍率や大学合格実績のデータ収集、適性検査問題の分析、受検勉強法、教材(進研ゼミ、Z会、ブンブンどりむ)や塾(ena、日能研、栄光ゼミ)の体験談口コミを紹介しています。 2019年に都立中高一貫校に合格しました。

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<2024年受検版>都立白鴎入試データ一覧 教育目標・倍率・適性検査・スケジュール・内申点・大学合格実績・強い塾

2015年~2023年(令和5年度)の東京都の公立中高一貫校、東京都立白鴎高等学校附属中学校の学校情報、教育活動の特徴、入試データ、適性検査の内容、内申点について調べてみました。

 

2024年度の受検に向けて、2023年3月11日現在の最新情報をお伝えします。

 

 

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目次

 

都立白鴎の学校情報

基本情報

住所

〒111-0041  東京都台東区元浅草3丁目12番12

電話 03-5830-1731
アクセス
  • 新御徒町駅(都営地下鉄大江戸線、つくばエクスプレス)から徒歩10分
  • 田原町駅(東京メトロ銀座線)から徒歩12分
  • 蔵前駅(都営地下鉄大江戸線・浅草線)から徒歩12分
  • 御徒町駅(JR 山手線)からバス5分+徒歩2分
沿革 東京初の府立高等女学校として1888年に創立し130年余り
生徒数 前期(中学):476名 後期(高校):695名

 

2005年に白鴎高等学校が中学校を設立して中高一貫化しました。

これまでは中学校併設型として、高校からの募集を行っていましたが、2023年からは高校募集を停止し、中学のみの募集となることが決定しています。

 

偏差値

都立白鴎の偏差値は、首都圏模試によると、だいたい60の前半くらい、60~64くらいになっていることが多いです。

偏差値はその時によって変化するので一概には言えませんが、目安としてお考え下さい。

都立中高一貫校の中では、かなり低い方の偏差値となっています。

 

過去6年間の国公立大学合格実績

年度 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
東京大学     3     3     4     3     6     0
京都大学     0     0     0     0     0     1
一橋大学     2     0     0     3     4     2
東京工業大学     4     3     1     1     2     2
その他国公立大    56    67    62    37    33     48 
国公立大合計    65    73    67    44    45    53 

 

集計した数字には既卒生を含んでいますのでご注意ください。

 

この6年間で国公立大学への合格者数は増加していると言えそうです。

難関国立大学(東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学)の合格者数は2018年が突出していますが、それ以外はほぼ横ばいです。

2022年は二桁合格まであと1名となる9名の合格者でした。

 

また、2022年は海外大学(主にアメリカ)への合格者が10名でています。

 

都立白鴎の1学年で約230名の生徒数なので、単純計算で生徒の20%~30%は国公立大学へ進学しており、さらに2%~3%は難関国立大学へ進学しているということになります。

 

2022・2021・2020・2019・2018年 都立中高一貫校の東大合格実績 合格率推移

 

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都立白鴎の教育目標

教育方針

「開拓精神」という教育方針で、具体的には下記の3つの力を育成していくとしています。

・自らの意志と努力をもって自己を開発していく精神
・いかなる苦難にも耐えて自己の人生を切り開いていく力
・社会の進展に寄与する旺盛な意欲

 

これらの力を育成することによって「社会でリーダーとして活躍できる、チャレンジ精神溢れる生徒を育成しよう」ということですね。

 

特徴的な教育活動

 ①  日本の伝統と文化を知り、日本人としてのアイデンティティを確立する
国語、英語によるプレゼンテーション能力・コミュニケーション能力の向上をはかる
国際理解教育の推進により異文化理解を促進する
個を尊重したきめ細かな教育の展開
地域の教育資源を活用したキャリア教育の推進

 

白鴎の教育活動を細かく見ていくと、どのような人材を育成していこうとしているのかがよくわかります。

 

まず②、③に書いてある通り、外国人と共に働くことができる人材を育てることを目標としています。

 

その土台として、①、④にある通り、日本人や自分個人という個性を大切にしていこうとしていいます。

 

さらに、卒業後のキャリアについては、伝統文化が息づく地域特性を活かした取り組みを行っていくということが⑤に掲げられています。

 

つまり白鴎では、ダイバーシティを尊重しリーダーシップを発揮できる人材を育成しようとしているということですね。

 

東京都立白鴎高等学校附属中学校

 

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都立白鴎の入試データ

募集人員

年度

2015

2016

2017

2018

2019

2020

2021

2022

2023

79

76

78

66

66

67

68

68

83

75

72

73

68

68

66

67

66

83

154

148

151

134

134

133

135

134

166

 

応募者数

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
443 382 390 411 395 382 323 288 307
581 598 556 547 537 514 460 418 439
1024 980 998 958 932 896 783 706 746

 

受検者数

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
434 368 378 394 380 362 304 272 282
563 580 536 520 515 484 437 395 412
997 958 914 914 895 846 741 667 694

 

合格者数

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
79 76 78 66 66 67 68 68 83
75 72 73 68 68 66 67 66 83
154 148 151 134 134 133 135 134 166

 

受検倍率

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
5.49 4.84 4.85 5.97 5.76 5.4 4.47 4.0 3.40
7.51 8.06 7.34 7.65 7.57 7.33 6.52 5.98 4.96
6.47 6.41 6.05 6.82 6.68 6.36 5.49 4.98 4.18

  

この9年間で受検倍率は右肩下がりになっています。

2023年には、高校募集停止にともなう中学募集人員増加により、さらに拍車がかかりました。

 

www.tetsutyler.com

 

 

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都立白鴎の適性検査

適性検査スケジュール

出願受付 1月10日~1月11日
適性検査日 2月3日
合格発表 2月9日 午前9時から

 

 適性検査の時間割

集合時間 午前 8時30分    時間
適性検査Ⅰ 午前 9時00分~午前 9時45分    45分
休憩 午前9時45分~午前10時25分   40分
適性検査Ⅱ 午前10時25分~午前11時10分   45分
休憩 午前11時10分~午前11時50分   30分
適性検査Ⅲ 午前11時50分~午後 0時35分   45分

 

適性検査の特徴

適性 問題 出題の傾向
 Ⅰ  独自

白鷗独自の問題です。文章読解と作文の組み合わせです。

 Ⅱ  共通 都立中高一貫校10校共通の問題が出題されます。
 Ⅲ  独自 白鷗独自の問題です。大問3題、小問6題です。

 適性検査は2月3日に一斉開催なので、都立中同士の併願はできません。

白鴎は独自作成が適性検査ⅠとⅢがあるので、学校別の受検対策が特に必要だと言われています。

 

適性検査の問題、解答、解説、問題分析

都立白鴎中の適性検査Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの問題、解答、解説、問題分析しました。

以下の記事で詳細を紹介していますので、参考にしてみてください。

 

2022年(令和4年)都立白鴎中の適性検査の問題、解答、出題方針、解説をまとめ公開!

2022年都立白鴎中の適性検査の問題分析!適Ⅰと適Ⅲの独自問題について

2022年都立中 適性検査Ⅰ問題分析 難易度 傾向 まとめ(共通問題)

2022年都立中 適性検査Ⅱ問題分析 難易度 傾向 まとめ(共通問題)

 

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都立白鴎の内申点

適性検査と内申点の割合

得点 適性検査Ⅰ 適性検査Ⅱ 適性検査Ⅲ 内申点 合計点
  素点 100点 100点 100点 360点  ー
換算点 300点 300点 200点 200点 1000点

 

内申点(報告書)の計算方法

教科 5年内申点 6年内申点
3(優) 2(良) 1(可) 3(優) 2(良) 1(可)
国語   20   10    5   20   10    5
社会   20   10    5   20   10    5
算数   20   10    5   20   10    5
理科   20   10    5   20   10    5
音楽   20   10    5   20   10    5
図工   20   10    5   20   10    5
家庭   20   10    5   20   10    5
体育   20   10    5   20   10    5
英語   20   10    5   20   10    5
合計     180     180
満点          360

 

国語、算数、理科、社会の主要4教科だけでなく副教科についても、4教科と変わらない得点なので、疎かにしないように注意した方がよさそうです。

また、適性検査全体に占める内申点の割合は20%なので、そんなに大きくありませんが、受検倍率が高く、適性検査での合否の分かれ目は数点差になると予想されるので、内申点の重要度が高くなると思われます。

 

都立中高一貫校11校の報告書(内申点)の比較|九段・小石川・桜修館は特に注意!

 

都立白鴎に強い塾

2023年度の受検では、都立白鴎中に合格者を最も多く出した塾は、enaでした。

次いで多いのが栄光ゼミナールで、3番手が日能研という結果となっています。

このデータからすると、この3校が受検塾として選択肢になってくるのではないでしょうか。

 

 

2023年 東京都公立中高一貫校 塾別合格実績 ena SAPIX 早稲アカ 日能研 早友 臨海 四谷大塚 栄光 早稲田進学会 進研ゼミ Z会 - 公立中高一貫校のはてなブログ

 

 

都立中高一貫校の塾はenaで決まりなのか。2021年合格者数比較表から考える。

 

 

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