2024年度(令和6年度)の茨城県立中高一貫校受検にあたり、適性検査、調査書点(内申点)、面接の配点割合から合格ラインを考えたいと思います。
目次
2024年度 茨城県立中高一貫校の適性検査・調査書・面接の配点割合
2024年度(令和6年度)の茨城県立中高一貫校の配点割合は上記の通りです。
250点満点のうち、13校すべてが適性検査の配点に全体の8割となる200点を割り振っているため、ほぼ適性検査の得点で合否が決まるように見えます。
ただし、残りの50点分となる調査書と面接の配点については、配点のパターンが学校により3つに分かれています。
①面接重視パターン
残り50点のうち、9割となる45点を面接に割り振っているパターンです。
13校のうち、竜ケ崎第一だけがこのパターンに当てはまります。
②調査書優位パターン
残り50点のうち、6割となる30点を調査書に割り振り、4割となる20点を面接に割り振っているパターンです。
13校のうち、太田第一、水戸第一、鉾田第一、土浦第一、下妻第一、水海道第一、古河中等、鹿島の8校がこのパターンに当てはまります。
③バランスパターン
残り50点を調査書と面接で半分ずつ、25点、25点に割り振っているパターンです。
13校のうち、日立第一、下館第一、勝田中等、並木中等、の4校がこのパターンに当てはまります。
2024年度 茨城県立中高一貫校の合格ラインへの影響
適性検査、調査書、面接の配点が合格ラインに影響を与えるのかどうか、①~③のパターンに分けて考えてみます。
①のパターンに面接が得意なら、45点を配点している竜ケ崎第一では面接によって適性検査でのちょっとしたミスで落とした点数を取り返すことが可能なくらいの差がでる可能性はあります。
また、調査書については、ほとんど関係なしと考えてよいでしょう。
一方、②、③については、調査書と面接の配点にほとんど差がないため、この2つのパターンに実質的な差はないと思われます。
調査書の点数は、5,6年生の9教科すべての成績が対象となります。
都立中では、優・良・可の3段階のうち、可をとっていなければ極端に点数が低くなることはない採点基準となっています。
茨城県立中でもおおむね同じような採点基準と仮定すると、学校の成績で「可」がなければ、調査書の点数により合格ラインから外れてしまうというような心配は必要ないと思われます。
これらのことから、茨城県公立中高一貫校の受検については、ほぼ適性検査の点数で合格ラインが決定されると考えてよさそうです。
例外として竜ケ崎第一のみ、奇跡的に面接による大逆転ということが、わずかながら可能性があるのではないか、というところかと思われます。
2024年度 茨城県立中高一貫校の標準解答及び採点上の留意点
茨城県立中高一貫校の受検では、茨城県教育委員会のホームページにて、適性検査Ⅰと適性検査Ⅱの標準解答、および、その採点のポイントとなる留意点が公開されています。
合格発表まで待てない、という方はこちらで確認が可能となっています。