2024年度(令和6年度)の山形県立中高一貫校受検にあたり、適性検査、作文、調査書点(内申点)、面接の配点割合から合格ラインを考えたいと思います。
山形県の公立中高一貫校は、の2校です。
入試内容は、適性検査と作文、面接、および、調査書による総合評価となっています。
目次
2024年度 山形県立中高一貫校の適性検査・作文・調査書・面接の配点割合
2024年度(令和6年度)の山形県立中高一貫校の配点割合は上記の通りです。
東桜学館と致道館による違いはありません。
適性検査の配点が100点満点、作文が35点満点、面接が15点満点、調査書が150点満点となっています。
ちなみに調査書点は、5,6年生で各27点、合計で54点を150点に換算します。
これらをすべて合計し、300点満点での総合評価となっています。
適性検査の配点は全体の約33%、面接と作文が約17%、調査書点が約50%という割合になっています。
2024年度 山形県立中高一貫校の合格ラインへの影響
適性検査では満点は取れませんが、調査書では満点を取れる可能性があるため、実質は調査書の合否に占める割合は50%どころかもっと高くなると思います。
調査書点がここまで合否の強い決定要因となるのは公立中高一貫校の中でも珍しいのではないかと思います。
適性検査の問題についても、都立中のような難問が出題されていることは無いようなので、ここでの点数差は大きく開くことは無さそうです。
作文と面接については配点の割合が低く、ここでも大差はつきそうにありません。
そうなってくると、合格ラインについては調査書点が何点取れているかということでほぼ決まってい来るのではないかと考えられます。
ただし、一点、注意が必要なことがあります。それが募集要項の選抜方法に記載されているこちらの一文です。
「調査書中の各教科の評定以外の記録にも留意します。 」
これも公立中高一貫校の受検では非常に珍しい評価基準だと思いますが、
要は、点数化されていないような学校での活動の記録や、何かしらの大会などで特筆すべき成績などがあった場合は、それについても加味して合否を決定するということだと思われます。
普通に考えれば、この一文の意味は、総合評価点が並んだ場合の追加検討材料として、という意味だと思いますが、
別の見方をすると、総合評価300点満点の配点とは別の基準でも合否を決める可能性があるとも取れるため、そうなるともはやなんでもあり状態になってしまいます。
2024年度 山形県立中高一貫校の志願倍率
2024年度の山形県立中高一貫校受検の志願倍率については以下の記事でまとめています。
致道館については開校初年度となりますので何ともですが、山形県の志願倍率は例年より高まっています。