2020･2019･2018年都立中高一貫校の東大合格率推移

2018年から2020年の東京都立中高一貫校の東大受験合格率を計算してみました。

以前、こちらの記事で、東大合格者数の表は作成していたのですが、読者の方からご指摘をいただき、各学校の生徒数に対する合格者数、いわゆる合格率を算出して分かることがあるのではないか、ということを検証してみます。

目次

2018年～2020年　都立中高一貫校(九段含む)東大合格率 

学校	2020年			2019年			2018年
	合格数	生徒数	合格率	合格数	生徒数	合格率	合格数	生徒数	合格率
小石川	10	160	6.25%	16	160	10.00%	12	160	7.50%
両国	6	180	3.33%	5	180	2.78%	3	180	1.67%
白鴎	4	220	1.82%	3	220	1.36%	6	220	2.73%
桜修館	9	160	5.63%	7	160	4.38%	5	160	3.13%
富士	2	180	1.11%	3	180	1.67%	2	180	1.11%
大泉	5	180	2.78%	0	180	0.00%	2	180	1.11%
南多摩	3	160	1.88%	1	160	0.63%	5	160	3.13%
立川国	2	180	1.11%	2	180	1.11%	4	180	2.22%
武蔵	7	180	3.89%	8	180	4.44%	13	180	7.22%
三鷹	0	160	0.00%	4	160	2.50%	2	160	1.25%
九段	3	150	2.00%	2	150	1.33%	0	150	0.00%
全体	51	1910	2.67%	51	1910	2.67%	54	1910	2.83%

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この3年間の都立中高一貫校（九段含む）全体の東大への合格率は、ほぼ横ばいで推移しています。

ただし、各学校ごとの合格率については、年度ごとに上下しているという印象です。

合格率として目を引くのが、この3年で合格者数を伸ばしている桜修館でしょう。

毎年2名ずつ合格者数を増加させています。

同じく合格者数を1，2名ずつ増やしているのが両国ですが、桜修館が生徒数160名に対し、180名と10％以上多い生徒数ということになり、伸び率でいうと桜修館とは少し差があることがわかります。

また、白鴎は都立中高一貫校の中で最も生徒数が多い学校で、一番少ない九段と比較して4割以上多くなっています。

白鴎は毎年一定数の東大合格者を出していますが、都立中高一貫校全体の1割以上を占める生徒数を抱えていることを考えると、全体合格者数の約1割となる、5名の合格者を目標としたいという感じではないでしょうか。

小石川、武蔵については、過去の実績を踏まえると、全体合格者数の20％となる、10名程度の合格者と言うのが目標数字の一つの目安と考えられるのかもしれません。

南多摩、九段については、生徒数から考えると2%前後の合格率と言うのはまずまずの数字と言えそうす。

大泉が今年は合格率が3％に迫る勢いになっており、入学時に偏差値が同程度だった富士、立川国際については、それに負けないような合格者数を目指しておきたいのではないでしょうか。

以上、データから読み取るというよりは単なる考察になってしまいましたね。

何かの参考になれば幸いです。

なお、データにもちいた合格者数は現役生だけでなく、浪人生も含んでいます。

生徒数については、正確な数値を公表している学校と公表していない学校があるため、入学者数から割り出した概算となっていますのでご了承ください。

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