子どもの新型コロナウィルス感染症の重症化リスクについて考えてみました。
重症化したときに、真っ先に考えるのが入院です。
入院するための病床(ベッド)がちゃんとあるのかどうか、これがもっとも不安なところです。
8月18日現在の東京都内にある全病院の新型コロナウィルス感染症対応の病床数は、全部で6406床です。
そのうち、3779床が使用中となっていますので、すでに病床使用率は59%と5割を超えてしまっています。
さらに、重症者対応の病床数は、1207床で、そのうち1077床が使用中となっていますので、なんと!すでに重症者対応の病床使用率は89%、ほぼ9割となっているのです。
これはつまり、今後、重症化する人が増えていってしまえば、海外で起こっていたような病院に受け入れてもらえずに適切な処置が受けられないまま、自宅でどうすることもできずに亡くなっていくという方が東京都でも出てくる可能性があるということです。
東京都がだめなら、関東圏の他県、隣県などの病院で受け入れてもらえるんじゃないか?とも考え、他県の病床使用率も調べてみました。
千葉県は、1390床中、1045床が使用中で、病床使用率は75%。
重症者対応病床は138床中、114床使用で、病床使用率は83%となっています。
神奈川県は、1924床中、1524床が使用中で、病床使用率は79%。
重症者対応病床は241床中、212床使用で、病床使用率は88%となっています。
埼玉県は、1707床中、1188床が使用中で、病床使用率は70%。
重症者対応病床は171床中、125床使用で、病床使用率は73%となっています。
群馬県は、472床中、314床が使用中で、病床使用率は67%。
重症者対応病床は76床中、21床使用で、病床使用率は28%となっています。
栃木県は、448床中、247床が使用中で、病床使用率は55%。
重症者対応病床は46床中、19床使用で、病床使用率は44%となっています。
茨城県は、600床中、420床が使用中で、病床使用率は70%。
重症者対応病床は70床中、29床使用で、病床使用率は41%となっています。
というわけで、東京都のベッドタウンと呼ばれる千葉県、神奈川県、埼玉県については、重症者対応の病床使用率は7割を超えており、もはやベッドは埋まってしまっている状況です。
栃木県や群馬県、茨城県などはまだ病床使用率は5割を下回っていますが、そもそも病床数が数十床しかなく、感染が拡大すればあっという間に埋まってしまうと思われます。
一方、昨日の東京都の新型コロナ感染者数は4704人で、前週の5534人から830人減少しました。
前週割れは8/23(月)から続いており、これで4日連続となり陽性率も20%に低下し、重傷者数も頭打ちの傾向にあるので、第5波がピークアウトしつつあります。
しかし、そんな中での学校再開が、せっかくの収束ムードに水を差すことにならなければいいと願うばかりです。