東京都立中高一貫校の高校入試の共通問題が例年とは変更になることが発表されました。
元々、2021年から高校募集を停止する、富士と武蔵の2校が減ってしまうことが原因です。
目次
白鴎、両国、大泉が全教科共通問題に
これまで、併設型中高一貫教育校として、富士、武蔵の他に白鴎、両国、大泉の5校が高校から入学者選抜を行ってきました。
その際、例年であれば国語・数学・英語の3教科はグループ作成問題を、社会・理科の2教科は全ての都立高等学校が共通問題として作成した問題を使用し、学力検査を実施していました。
しかし、先ほどご紹介した5校のうち、富士と武蔵の2校が令和3年度(2021年)入学生から高校募集を停止することになったことに伴い、国語・数学・英語・社会・理科、全ての教科を共通問題で出題することになったということです。
また、今年は新型コロナウイルス感染症による休校の影響で、学習範囲が狭くなっていることを考慮し、具体的に下記の範囲は出題から除外するということが発表されました。
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出題範囲から除外する内容
国語
中学3年生の教科書で学習する漢字
数学
中学3年生で学習する内容のうち、
三平方の定理、標本調査
英語
関係代名詞のうち、主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの制限的用法
※ 同様の働きをもつ接触節も出題しない。
社会
公民的分野のうち、『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」『私たちと国際社会の諸課題』
理科
各分野のうち、第1分野『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」『科学技術と人間』第2分野『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」『自然と人間』
まとめ
出題範囲が限定されたうえ、共通問題になるということで、受験生同士の学力差が出にくくなると思われます。
そうなると、内申点の割合が相対的に高まることになりますね。
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