【記事更新】2024年度(令和6年度)千葉県の公立中高一貫校の一次受検が12月9日(土)に実施されました。
今年も倍率こそ若干下がったとはいえ、少数精鋭による厳しい志願状況となっていますので、適性検査の合格ラインとなる得点はむしろ高まっているのではないかと推測されます。
千葉県の公立中高一貫校の入試には、適性検査の点数だけでなく、報告書点(内申点)と面接点が含まれます。
適性検査の配点は公開されていますが、報告書点と面接点については公開されていないため、合否判定の合計点にどれだけ加算されているのはわかりません。
今回は、報告書、面接について、合格ラインの仮説を立ててみました。
目次
千葉県公立中高一貫校 適性検査 配点
千葉県の公立中高一貫校は、千葉中学、東葛飾中学、稲毛国際中等の3校あります。
それぞれ、一次検査と二次検査があり、各検査の配点は以下の表のとおりとなっています。
※稲毛国際については、二次検査は「適性Ⅰ=英語」「適性Ⅱ=作文」と読み替えてください。
都立中の配点から千葉の配点を考察する
都立中高一貫校は、適性検査+報告書で、合計1000点満点で合否が判定されます。
適性検査と報告書の配点割合はおおむね「8:2」か「7:3」となっています。
この東京都の配点割合を千葉県についてざっくりと当てはめてみると、「適性検査:報告書:面接」は、「7:2:1」くらいになるのではないかと推測できます。
この仮説でいけば、
千葉と東葛飾:適性検査400点、報告書点130点、面接点70点、合計600点満点
稲毛国際 :適性検査280点、報告書点80点、面接点40点、合計400点満点
くらいとなるのではないでしょうか。
これはあくまでも私の仮説なので真相は定かではありませんので一意見としてお考え下さい。
千葉県公立中高一貫校 合格ライン 報告書と面接の点は?
千葉県立中高一貫校の適性検査の合格ラインの得点は、おおむね5割取れればよいと言われています。稲毛国際については、7割が目安と言われています。
今年の問題の難易度がどれくらいだったのか、各塾によってこれから検証されていくとは思いますが、易化しているということはなさそうな気がします。
報告書点は、5,6年生のあゆみの成績で自動的に決まるので、県立中高一貫校を受検する子の「適性」を考えると、満点を取る子は相当数いると思われます。
面接についてはどのような採点基準で、どれくらいの得点率なのかもわからないので、未知数です。ただ、過去に適性検査と報告書点が良かったのに落ちた、という子は聞かないので、面接による受検者間での点差は少ないと考えられます。
このように、
①5割以上(稲毛国際は7割)を取ることが難しい適性検査
②満点を取る子がかなりの数いると想定される報告書点
③合否への影響は小さいとみられる面接点
というポイントを整理してみると、
①と③については、合格ライン上にいる子たちの中でおおきな点数差は出てこないのではないかと推測できます。
そうなると、相対的に②の報告書点による差が合否にかなり影響してくるのではないかと考えられます。
結論として、千葉と東葛飾については、①適性検査200点前後、②報告書125点前後、③面接65点前後、①~③合計で390点、つまり、600点満点のうち77%以上となる390点が合格ラインとなるのではないかと予想しています。
稲毛国際については、①適性検査200点前後、②報告書75点前後、③面接35点前後、①~③合計で310点、つまり、480点満点のうち77%以上となる310点が合格ラインとなるのではないかと予想しています。
※上記の予想はあくまでも筆者の勝手な予想ですので正確なものではありませんのであしからずご了承ください。