ドラマ「ドラゴン桜」でも紹介された読解力を伸ばす勉強法を教えてくれる福嶋隆史さんの「本当の国語力が驚くほど伸びる本」を読みました。
本当に国語力が驚くほど伸びるかどうか、まだ試していないのでわかりませんが、内容的には目から鱗のような話で実践してみたいと思いました。
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本書では、巷の塾における、「とにかく長文読解問題をひたすら解かせる」という強硬な国語の授業に否定的な態度を示し、それをバスケットボールに例えてこう表現しています。
問題を解かせて解説、解かせて解説というのは、バスケットボールでいうと、練習をしていない選手にいきなり試合をさせ、あれやこれやと説教をしているようなものだと言います。
本来、パスやドリブル、シュートといった、試合に必要な技術を身に着ける練習を積ませることで、選手たちは試合でそれらを総合した力を発揮して勝利することができるようになる。
試合という問題を解くためには、それに見合う技術を身につけなければならない。
算数なら「三角形の面積=底辺✕高さ÷2」という公式が技術にあたるでしょう。
国語にもそういった教えるべき技術、公式が存在するので、それを正しく指導してあげれば、子どもの国語力は飛躍的に伸びるといいます。
国語における技術とは、ずばり「論理」だと福嶋隆史氏は述べています。
「論理的思考力」を身に着けることで、公式に当てはめて答える計算問題のごとく、国語の読解問題が解けるようになるというのです。
そんなこと本当にできるのか?と思いますが、例えば、「つまり」という接続詞を使った「具体化と抽象化の言いかえ」の概念などを学ぶだけで、なるほど、これなら読解問題が解けるかも!と思わせられるような内容が語られています。
しかも、それを小学校低学年でもわかりやすい例と練習問題(というか、半分なぞなぞみたいな出題)で無理せずに身に着けられるような勉強法を提示してくれています。
そして、「本当の国語力=論理的思考力」をあげるのに必要なスキルはたったの3つだと述べられています。
その3つとは、「言いかえる力」「比べる力」「たどる力」で、これらを組み合わせるだけで読解力だけでなく、公立中高一貫校の適性検査では避けては通れない作文力まで身に着けることができるようになるというのです。
自宅学習で受験に臨まれている保護者の方で、算数の公式は教えられても、国語の読解問題や作文添削は無理、という方にはぜひおススメです。
塾でいくら読解問題をやっても同じような間違いを繰り返してしまっているというお子さんにも、こちらの問題集で基礎的な学力のおさらいと整理をすることで、もしかすると飛躍的に国語の偏差値をアップさせることが可能かもしれません。
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