12月も半ばとなり、都立中高一貫校の受検日まで残り2か月を切ったこの時期は、本番を想定した過去問や模試に取り組んでいく時期だと思います。
今回は過去問を活用した、合格に近づくための学力アップの勉強法についてポイントをまとめてみました。
実際に我が家で行った勉強法で、最後の数カ月で一気に学力が伸びました。
これが合格に結びついたと思っています。
ただし、この勉強法は親にもかなりの負担がかかる内容なので、ご注意ください。
目次
1.受検本番と同じ環境を用意する
受検本番の緊張感、ストレスに対する耐性をつけるため、過去問を解く際には本番とできるだけ近しい環境を整えて行うようにしました。
途中で声をかけたり、かけられたりが無いのはもちろん。
自室にこもって時間を測って行います。
解答も当然本番と同様です。
適性検査Ⅰが終わって15分休憩、続いて適性検査Ⅱ、また休憩をはさんで適性検査Ⅲを続けて解きます。
これで、本番での集中力、ペース配分などをに慣れることができます。
あと少し時間があれば解けそう、というときでも制限時間がきたらとにかくそこで終了させることで、本番でのペース配分を学ばせます。
時間が足りなくて解き終わらなかった問題については、一度試験を終わらせて、あとで改めて解答させるようにします。
2.ベストアンサー通りに解く
問題を解いて点数を出したら、解けた問題と解けなかった問題をきっちり整理します。
まず、解けた問題についてですが、解説にあるベストアンサー通りに解けていたかどうかを確認します。
過去問の解説には、その問題を解くためのベストアンサーが書いてあるので(たまに解説の方に誤植があるので、親がちゃんと注意してください!)、できればその通りに解答できているかをチェックします。
ベストアンサーどおりではなく、別の解き方をしていてもいいんじゃないのと思われるかもしれませんが、ベストアンサーは最短での解答法となっているので、その通りに解かないと他の問題にかける時間が足らなくなってしまう可能性があります。
逆に言えば、ベストアンサー通りに解くことで、他の問題を解くための時間をきっちり生み出すことが大切なんです。
適性検査の問題は、時間をかけてじっくり解けば正解できる問題が結構あります。
合否を分けるのは、単に問題の正解にたどり着く力ではなく、初見の問題でもベストアンサーを見抜いたうえで効率的に解答する力があるかという点になってきます。
適性検査は記述問題が多く、解答も1パターンではなく、何パターンかあるものもあります。努力の跡が見える答案であれば、ベストアンサーでなくてもいくらか加点はしてくれるのかもしれません。
しかし、効率の悪い解き方をしていると、他の解けたはずの問題を解く時間がなくなってしまい、結果的に点数を取りこぼすことになってしまうんです。
なので、過去問を解いて正解していたからオッケー、ではなく、ベストアンサーで解けたか、もしくはすべての問題に対して自己ベストの答案を書き切ることができたのかを検証し、できていないところをフォローするようにすべきです。
間違えた問題、わからなかった問題も当然、何回も繰り返し解き直すことでベストアンサーで解答できるようにします。
これができるようになったことで過去問の点数も安定してきたし、最終的な合格にもつながったと考えています。
かなり有効な戦略だったと思いますが、解説本のわかりにくい説明をかみ砕いて教えたり、そもそもベストアンサーなのかをチェックしたりする親の作業としてはものすごい大変です。
過去問を解いたらできるだけ早くそのチェックをしてあげないと学習効率は落ちてしまうので、週末は夫婦二人がかりでほぼ子どもの勉強を見るだけで潰れていました。
経済力のある方は、家庭教師や個別指導などを使ってフォローしてあげるといいかもしれません。