2020年2月3日に行われた都立中高一貫校の適性検査Ⅱ共通問題について問題分析をしてみました。
適性検査Ⅰについては、こちらの記事をご覧ください。
速報!2020年都立中適性検査Ⅰの問題分析!難易度 傾向 共通問題について - 都立中高一貫校のはてなブログ
適性検査Ⅲ、学校独自問題については、学校ごとにまた個別分析します。
適性検査Ⅱ 問題分析
適性検査Ⅱは、例年同様に大問1、大問2、大問3という形式で、それぞれ、算数、社会、理科という分野をベースにした問題となっていました。
まず大問1は、問題文をよく読んで与えられた条件に注意して式を組み立てさせる問題でした。
小問1は、画用紙6枚をパネルに貼っていくときの画用紙と画用紙の間の長さを答えさせる問題。
小問2は、向きの違う2種類の画用紙をパネルの両面に貼るときに必要となるパネルの枚数を答えさせる問題。
そして小問3は、サイコロを使ったゲームの問題でした。
どれも適性検査の算数の問題としてよく出題されるテーマを扱ったもので、似たような問題を数多く解いてきた受検生は多かったと思います。
落ち着いて条件を読んで解答すれば解ける問題ですが、「文章を読む」「考える」「計算する」「解答を書く」という手順をいかに早くできるかという、スピード勝負という感じだったのではないでしょうか。
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大問2は、バスに関する資料を読んで解答する資料問題でした。
小問1は、資料にある数字の変化を読み取り、それに関係している出来事を関連付けて自分の考えを述べるという問題。
小問2は、ノンステップバスについての問題で、その設計にはどのような工夫がされていて、どのような役割があるのかを答えさせる問題。
そして小問3は、バスに関する「優先」の課題について、資料をもとに自分の考えを述べさせる問題でした。
バスは普段の生活でも触れる機会が多い存在なので、受験者の中には資料から読み取らなくても事前の知識で解答できたという子がいたのではないかと思います。
そう考えると、内容的には難しくはなく、あとは自分の言葉で上手くそれを説明できるかということが問われた問題だと思います。
大問3は、理科の問題でした。
小問1は、、プロペラ、モーター、かん電池でできた車の模型について、プロペラを回す前後の重さを計算するという問題。
小問2は、モーターの重さ、プロペラの長さを変えて組み合わせることで変化する車の速さについて、実験結果をもとに解答させるという問題。
そして小問3は、帆を立てた車に違う角度から風を当てて動きが変化する様子を考察する問題でした。
理科は条件を読み取るのに苦労する問題が例年、多いと思いますが、今年の問題もその傾向は続いていた感じがします。
特に小問3は難易度が高めだったような気がします。
というわけで、適性検査Ⅱについては、これまで通りの適性検査対策をしっかりやってきた子にとっては概ね例年通り、想定内の難易度といった感じだったのではないかと思います。
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