東京都の公立中高一貫校である富士高等学校出身の有名人をご紹介します。
富士高等学校は、2010年に東京都立富士高等学校附属中学校を開校し、中高一貫化したので、中学からの持ち上がりで高校を卒業した有名人はまだいません。
2012年時点では制服もなく、自由な校風で知られる高校でした。
その校風を反映してか、私も好きな俳優さんや声優さん、小説家など、言葉を扱う表現者として活躍する有名人が多いように感じます。
目次
北村有起哉(きたむら ゆきや)
大河ドラマ『西郷どん』や『視覚探偵 日暮旅人』への出演で知られる俳優の北村有起哉さんは、1974年4月29日生まれで、1993年に富士高校を卒業。
俳優を志すきっかけとなったのは、高校時代に文化祭で演劇に取り組んだことだったそうです。
同級生たちと夜通し脚本を作ったり練習したりして舞台を成功させたことで、それまで経験したことのない達成感を得ることができたそうです。
その後、希望していた大学の受験に失敗したことで本気で俳優の道に進み、舞台を中心に活動されていました。
近年はドラマにも多く出演されるようになり、今や個性派バイプレイヤーとして活躍されています。
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平野文(ひらの ふみ)
『うる星やつら』ラムちゃん、『名探偵コナン』若狭留美、『平成教育委員会』の問題文ナレーションなどで知られる声優の平野文さんは、1955年4月23日生まれで1974年に富士高校を卒業。
高校在学中に、NHKラジオ「若いこだま」など複数の番組でDJを務めていました。
大学卒業後、声優となり、まだ新人ながら『うる星やつら』ヒロインのラム役に抜擢され一躍トップ声優となります。
文という名前は本名だそうですが、名前の通り文才にも優れており、1989年に築地市場の当時仲卸業三代目だった小川貢一さんとの見合い結婚に至る経緯を描いた自著『お見合い相手は魚河岸のプリンス』を出版されています。
この作品を原作としてNHKで『魚河岸のプリンセス』としてドラマ化もされています。
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和田竜(わだ りょう)
直木賞候補作として話題となった小説「のぼうの城」や「村上海賊の娘」で知られる和田竜さんは、1969年12月生まれで、1988年に富士高校を卒業。
中学までは広島で育ちましたが高校から上京したようで、その後は早稲田大学政治経済学部へ進学されています。
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池澤夏樹(いけざわ なつき)
小説「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞された小説家の池澤夏樹さんは、1945年7月7日生まれで、1964年に富士高校を卒業。
その後、埼玉大学理工学部物理学科に進学するも中退。
ちなみに、「スティル・ライフ」は2002年のセンター追試験の国語で出題されています。
以上、他にもアナウンサーや小説家、絵本作家など、やはり文字や言葉に関する職業をされている有名人が多い印象です。
富士高等学校附属中学校は、スーパーサイエンスハイスクールに指定されるなど、どちらかというと理系のイメージですが、根幹には文系の血が流れているんですね。
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