Z会の公立中高一貫校適性検査5年生のてんさく問題では、受講者の平均点や、自分の偏差値などは公開されていません。
その代わりに、Z会が独自に設定している「目標得点」が提示されており、目標得点に到達しているかどうかで学習の効果や子どもの現在の実力を判断することになります。
しかし、やはり同級生のライバルとの差や、現在の立ち位置がどれくらいなのかは気になりますよね。
そこで、平均点や偏差値については公開してくれないのか、目標得点とはどのようにとらえればいいのか、気になったので運営に問い合わせてみました。
目次
目標得点は偏差値で言うとどれくらいか?
Z会が設定している目標得点をクリアすると、偏差値でいうとどれくらいの公立中高一貫校への合格がどれくらいみこめるのか?ズバリ質問してみました。
すると、以下のような内容の回答が返ってきました。
そのまま掲載するのは色々と問題がありそうなので、箇条書きにさせていただきます。
・てんさく問題の⽬標得点は、⾸都圏模試センターの模試成績のような偏差値とは異
なり、公⽴中⾼⼀貫校を⽬指す5年⽣が、現在得点すべき点数を⽰している。
・てんさく問題の⽬標得点をクリアすることで、東京都⽴⼩⽯川中等教育学校や千葉県⽴千葉中学校などの上位校をはじめとする全国の公⽴⼀貫校に合格できる実⼒が⾝につく
・「公⽴中⾼⼀貫校適性検査」では、5年⽣の8⽉号・12⽉号・3⽉号、6年⽣の10⽉号〜12⽉号にて、難関校対策の特別回を設けている
・特別回の学習に取り組んでいただくことで、東京都⽴や千葉県⽴などで出題される「⻑⽂読み取り問題」や「複数の資料の読み取り問題」に対応する⼒をつけていく
回答は以上でした。
この回答からすると、Z会としては目標得点と偏差値の連動は考えていないようです。
あくまでも本番の受検とは別で、実力養成過程の学力の目安ということですね。
ちなみに首都圏模試センターの偏差値では、小石川は男子で72、女子で74、千葉は男子で71、女子で72となっています。
目標得点は小石川中や千葉中が基準?
偏差値の換算はないとのことですが、目標得点をクリアすることで合格につながる実力が身につくとされている学校の名前に「小石川、千葉」の名前があがったのは意外でした。
公立中高一貫校の最上位校と目される2校の名前が挙がっているので、Z会としては最難関レベルの実力養成講座と考えているようです。
2022年からは、5年⽣の8⽉号・12⽉号・3⽉号、6年⽣の10⽉号〜12⽉号にて、難関校対策の特別回を設けているとのことなので、どのような問題が出題されるのか期待です。
おそらく、小石川、千葉の過去問からの出題か、それらの問題を改編したZ会オリジナル問題となるのではないかと思われます。