東京都の公立中高一貫校の入試には、適性検査の点数だけでなく、内申点が含まれます。
内申点の割合が各学校でどのように違っているのか、また、内申点の重みが最も高い学校、低い学校はどこなのか、考察してみた結果についてまとめてみました。
目次
東京都公立中高一貫校の入試における内申点について
都立中高一貫校の入試の合否は、適性検査の点数だけでなく、小学校から送られる内申点(報告書点)が加算され、その合計点で決定されます。
内申点として計算される科目は、小学校の教科である国語、社会、算数、理科、音楽、図工、家庭、体育、外国語の9科目すべてが点数として計算されます。
また、内申点として計算される該当学年は、九段のみ4年生~6年生の点数が計算に含まれ、それ以外の学校については、5年生と6年生の点数が計算に含まれます。
内申点を、入試の合否にどれくらいの割合で加算するのかは、各学校により様々で、20%、25%、30%という3パターンに分かれています。
以下に、東京都の公立中高一貫校11校の入試に占める適性検査の配点と、内申点の配点、そして合計点に占める内申点の割合を一覧表にしてみました。
東京都公立中高一貫校11校の入試に占める内申点割合一覧表
この内申点割合一覧表は、2022年度(令和4年度)入学生の募集要項の内容となっています。
中等教育学校の桜修館、南多摩、立川国際、三鷹については、適性検査Ⅲは実施されません。
東京都公立中高一貫校11校の内申点の重み比較
合計点に占める内申点の割合が最も高いのは30%で、富士と桜修館が該当します。
桜修館は適性検査Ⅲがないので、内申点の重みでいうと、富士よりも重いと考えることもできます。
また、最も低いの内申点の割合は20%で、白鴎、両国、大泉、南多摩、三鷹、九段となります。
そして、南多摩と三鷹は適性検査Ⅲがないので、白鴎と両国よりも内申点の重みは少し重いと考えることができます。
内申点の割合が25%の、武蔵、小石川、立川国際は、バランスの良い割合と思われますが、立川国際は適性検査Ⅲがないので、武蔵と小石川よりも内申点の重みは少し思いと考えることができます。
これを前提として11校の内申点の割合を比較して、高い順に並べると以下の通りとなります。
桜修館>富士>立川国際>武蔵・小石川>南多摩・三鷹>白鴎・両国・大泉・九段
結論としては、桜修館が最も高く、白鴎、両国、大泉、九段が最も低いということがわかりました。
ただし、これはあくまでも合計点に占める内申点の割合を比較しただけなので、より詳細な分析として、「内申点の3(優)2(良)1(可)の配点比率」の考察が必要だと考えます。
これについては以下の記事で考察していますので、詳しく知りたい方はご覧いただければと思います。