小学校のあゆみ、通知表の成績が良くなかった、「よくできる」をもっと取りたい、という場合はどうすればいいのか。
これは親だけで考えていてもなかなか難しいものですよね。
ここは成績を付ける本人である先生に直接相談して、どうすれば成績がよくなるのかポイントを聞いてみましょう。
上手くすれば、「できる」から「よくできる」に評価があがるかもしれません。
目次
先生への相談ポイント
もしあなたが都立中高一貫校を受検する予定があるなら、5年生に上がったら最初の個人面談の時にそのことを話しておきましょう。
都立中高一貫校の受検では、5年生のあゆみの成績から合否に影響が出てくるので、はっきりと「いい成績を取りたい」ということを先生に伝えて、そのために何をすべきなのかを教えてもらうべきです。
そして、4年生の時のあゆみ、通知表を見せながら、「もう少し」「できる」の評価が付いている部分について、どうすれば「よくできる」になるのか改善のポイントを聞いてみましょう。
手順としては、「よくできる」の評価が付くのはどのような状態を達成できた時なのかということをまず第一に聞きます。目指すべき姿を明確にするということです。
次に、現在の子どもの状態がどうなっているのかを確認します。できていないところ、問題点を明確にするということです。
そして、目指すべき姿に行きつくためには、現状の姿から何をどのように改善しないといけないのか、ということを具体的に聞きます。
改善点を先生が教えてくれたら、それを実行するように子どもに伝えて、あとは本人に頑張ってもらうよう親としてサポートするだけです。
あゆみ通知表の評価ポイント
とはいえ、なかなかここまで明確に教えてくれる先生はいないでしょう。
そもそも、先生もどうやって生徒の学力を伸ばせばいいのかということについては分かっていません。
これが分かってたら先生も苦労はないですよね。
ただ、あゆみの評価をつけるのは先生であることは確かなので、先生なりの判断基準がどこにあるのかだけでも直接先生の口から聞かせてもらえると、それだけも改善に向けた注意点のヒントにはなると思います。
また、国から教職員に向けては、下記の3観点であゆみの評価を行うように指導されています。
①知識・技能
②思考・判断・表現
③主体的に学習に取り組む態度
これは、令和2年度から導入されている新しい学習指導要領にそった評価観点となっています。
①知識・技能は、簡単にいえばテストの点数です。
②思考・判断・表現は、授業中の発言やグループ活動、提出ノートから判定されます。
ここまでは学力で評価できる観点です。
学力が足りていないから評価されないということであれば、勉強あるのみです。
問題は③主体的に学習に取り組む態度です。
ここの評価については、先生たちが評価の参考としている新学習指導要領の手引書には「児童生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いる」ということが具体的な評価のポイントとして記載されています。
つまり、主体的に学習取り組む態度を自己と他者、360度視点で評価するということなので、独りよがりの努力ではなく、周りから見ても意欲的だと認められる態度が求められるということですね。
これは、自分の行動を客観的にみることができないとなかなかできないことなので、一般的な小学生ではかなり難しいと思われるので、そこは親が上手くサポートしてあげられるといいと思います。
ただ、口うるさく言うのは返って逆効果となるので、改善が難しいと思う点については無理に改善しようとせずにあえて触れずに放っておくという決断も必要だと思います。