2022年の東京都立立川国際中等教育学校の適性検査の問題分析を行いました。
立川国際中は、適性検査Ⅰが独自問題なので、こちらについて詳しく見ていきたいと思います。
目次
2022年 立川国際中 適性検査Ⅰ 問題分析
問題の形式は例年通りで、1つの文章を読んで解答となります。
設問文は、榎本博明さんの『読書をする子は〇〇がすごい』です。
榎本博明さんは心理学者で多数の教育に関する書籍を出版されていることで有名です。
問1は、「自分の思いを書いたり語ったりすることが大事だ」という記述は、筆者のどのような考えからきているのかを記述させる問題です。
本文中にそれを示す部分が書かれているので、抜き出しつつ指定の45文字以内にまとめるというオーソドックスな読解問題です。
問2は、「自分自身に出会う」とはどういうことかについて、本文からそれを言いかえている部分を抜き出して70文字以内にまとめるというオーソドックスな読解問題です。
問3は、「読書の効用を活かすには、関心の幅を狭めずに、あえていろんな領域の本を読むように心がけるのがよい」という本文の考え方の理由を説明させ、かつ、それを中学校生活にどのように生かすことができると考えるかをを360~400字以内で述べさせる作文です。
記述の制限はほとんどなく、「読書以外の例」をあげるということだけ注意すれば自由度が高い記述ができる問題だと思います。
筆者の考えの良い点を中学校生活でどのように生かすか、というテーマは頻出テーマなので、対策していた子も多いでしょうし、平均点は高めになったのではないかと思われます。
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